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イレブンラボ、音楽生成AI「ElevenMusic」のiOSアプリをリリース モバイル分野に参入

ビジネス 海外

音声生成AIを手がけるイレブンラボ(ElevenLabs)は、AIを活用した音楽生成・発見のためのiOSアプリ「ElevenMusic」をリリースした。

昨年8月にウェブ版で市場投入された「Eleven Music」プラットフォームが、初めてモバイル版として登場。これにより、イレブンラボはAI音楽生成市場で消費者向けアプリを展開しているSunoやUdioと、より直接的な競合関係になった。

無料プランでは、ユーザーは自然言語のプロンプトを使用して1日最大7曲まで生成でき、曲の長さ、歌詞の有無、作詞のスタイルなども調整可能。他のユーザーが作成した曲はアプリ内で閲覧でき、テキストプロンプトを使ってリミックスもできる。なお、リミックスした曲も1日当たりの生成上限にカウントされる。

厳選されたステーションやムードを軸にしたディスカバリー機能に加え、他の音楽ストリーミングアプリと同様に、トップチャート、トレンド、新着リリースなどのセクションも用意されている。

月額9.99ドル(約1,588円)の「Pro」プランは、毎月最大500曲のダウンロード、500GB以上のストレージ容量、さらに豊富なスタイルやムードへのアクセスが可能になる。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

イレブンラボはもともと音声合成AIの会社だ。ポッドキャスト、オーディオブック、ナレーション——テキストを音声に変換する技術で急成長し、5億ドルを調達してユニコーン企業となった。そのイレブンラボが音楽生成に踏み込んだ意味は大きい。音声と音楽は技術的に近接しており、同社が蓄積した音響モデリングのノウハウは音楽生成にも転用できる。競合のSunoが1日700万曲を生成し、グーグルがLyria 3 Proでプロ向け市場を狙う中、イレブンラボはリミックス機能とディスカバリーという「コミュニティ型」の差別化を図る。月額9.99ドルという価格設定はSpotifyやApple Musicと同水準で、「音楽を聴くコスト」と「音楽を作るコスト」が並んだことを示している。AI音楽生成が「特殊なツール」から「日常的なアプリ」になる転換点として、このリリースは記憶されるかもしれない。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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