広告・取材掲載

広告・取材掲載

TikTokの音楽配信サービス「SoundOn」、ACRCloudの新たな派生作品検出サービスと提携

ビジネス 海外

TikTokは4月2日、自社の音楽配信サービス「SoundOn」に、コンテンツ認識企業ACRCloud(エーシーアールクラウド)が新たに開発した派生作品検知ツール「Derivative Works」を統合すると発表した。無断アップロードの取り締まりを強化する。

Derivative Worksは、速度やピッチの変更によって大幅に改変されたトラックであっても、著作権保護対象の楽曲を特定できるという。同技術はオーディオフィンガープリントを活用し、改変された作品がストリーミングプラットフォームに配信される前に特定し、配信前および配信後の審査対象としてフラグを立てる。

TikTokによると、今回の提携により、SoundOnプラットフォームに「不正検知の追加の層」が加わることになる。TikTokの内部コンテンツスキャンインフラと組み合わせることで、「業界最高水準のマルチシグナル検知フレームワーク」を構築し、不正アップロードのリスクを低減すると強調。SoundOn経由でデジタル・サービス・プロバイダー(DSP)に配信されるコンテンツが「オリジナルで、正規の許諾を得ており、信頼できるもの」であることを保証できるとしている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

速度やピッチを変えても著作権侵害を検知する——ACRCloudのDerivative Worksが実現しようとしているのは、改変による「検知逃れ」への対抗だ。AIツールが普及した今、楽曲をわずかに変えてアップロードする手法は急増している。TikTokがSoundOnにこの技術を統合したことは、プラットフォームが「配信前に止める」という予防的アプローチを選んだことを意味する。Spotifyが「アーティストページの保護」で事前承認の仕組みを作り、Apple Musicが「AI申告タグ」を義務付ける——各プラットフォームが「事後対応」から「事前防止」へとシフトする流れと一致する。IFPIが「ストリーミング詐欺は盗みだ」と警告し、Beatdappの調査では全ストリームの1割以上が詐欺で世界の音楽産業から毎年最大30億ドル(約4,700億円)が失われているとされる時代に、配信プラットフォームが自らの「入口」を守ることは避けられない。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman