DSP登録の音源データ、2.5億件に拡大 ルミネイト年末レポート
米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)は1月16日、2025年の年末レポートを公表。オーディオストリーミングサービスで利用可能な録音音源(ISRC)は、2025年末時点で2億5,300万曲だった。Music Business Worldwide(MBW)が伝えた。
前年比で3,790万曲増加。1日当たり平均10万6,000件がアップロードされており、前年(9万9,000件)から7%拡大している。このうち、3大メジャーレーベルおよびその傘下のインディーズ流通部門(ヴァージンなど)が配給する楽曲の割合はわずか3.8%と、前年の8%から大きく低下。全体の96.2%を独立系およびDIY流通が占め、AI生成コンテンツと自動アップロードシステムの爆発的増加と関連していることが指摘されている。
一方で、全2億5,300万曲のうち、ほぼ半数(1億2,050曲)は年間再生数が10回以下で、全体の73%は100回以下、88%は1,000回以下にとどまる。ただ、これら楽曲はストリーミング消費量にほぼ寄与しておらず、年間再生数が100万〜5,000万回のものは全楽曲の0.2%に満たない(54万1,000曲)でありながら、昨年の全世界オーディオストリーミング消費量の半分(49.4%)を占めた。
年間再生数が1,000回以上、1,000万回以上、5,000万回以上のトラックは1年前から増えたが、10億回を達成したのは29曲と、2024年の33曲からわずかに減少した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「Sunoなど生成AIの流行とTuneCoreなどディストリビューターの普及で、音楽配信(DSP)の取り扱う楽曲カタログ数は2億5,300万曲に(MBW調べ)。参考にSpotifyが2011年アメリカに上陸したときは1500万曲、2016年日本に上陸したときは4000万曲。現在はSpotifyは公称で「1億曲以上」、Luminate調べで1億2600万曲。2億5,300万曲に及ばないかに見えるが最近、ハッカー集団がSpotifyから全曲のデータを引き抜きメタデータを暴露したのに基づくと2億5600万曲。この数字にはほとんど再生されない曲や削除された曲、非公開になった曲なども含まれていると予想されている。いずれにせよAIとディストリビューターの普及で音楽配信はミュージシャンにとってレッドオーシャン化しており、根本的な解決が世界の音楽業界でも望まれている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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