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Spotify、ついにKing Gizzard & the Lizard Wizardのなりすましアカウント削除 模倣者は特定できず

ビジネス 海外

Spotifyは、オーストラリアのバンド「King Gizzard & the Lizard Wizard」のなりすましアカウントをついに削除した。模倣者は特定できていない。Digital Music News(DMN)が12月9日伝えた。

同バンドはダニエル・エクCEOによるAI軍事企業への追加投資を受け、7月にSpotifyから撤退。その後まもなく「同バンドの人気曲のAI生成コピーがSpotifyのリリース・レーダー(新譜のパーソナライズプレイリスト)で推奨された」との報告が掲示板サイトにあがった。掲示板サイトで話題となるまで数週間、Spotifyは偽アカウントと問題の楽曲を把握できていなかった。

偽アカウント「King Lizard Wizard」は、本物のバンドの楽曲と同一タイトルで、歌詞も流用した楽曲をアップロード。模倣者が同バンドの歌詞をAI音楽生成ツールに入れ、サウンドをまねるよう指示したことを示唆している。

Spotifyは偽アカウントの削除に当たり「弊社はあらゆる形態のアーティストなりすましを厳しく禁止している。問題のコンテンツはプラットフォームポリシー違反により削除され、再生によるロイヤルティーは一切支払われていない」と説明した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「Spotifyでアーティストの偽アカウント問題。豪州の人気バンド「King Gizzard & the Lizard Wizard」のなりすましアカウントがリリース・レーダーでおすすめされると、7月にユーザーから掲示板に報告があったが、今月に入ってようやくSpotifyが削除した。そっくりなバンド名、歌詞を流用、AIで似た曲を生成してディストリビューターを通じてアップという典型的なストリーミング詐欺。世界でストリーミング詐欺の被害額は日本の音楽ソフト売上に匹敵する3,000億円とされている」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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