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TuneCoreの還元額、日本の音楽ストリーミング売上に匹敵か

ビジネス 海外

わずかな手数料で世界中の音楽配信に曲を出せるデジタル・ディストリビューターのTuneCoreは11月12日、2006年の設立以来、自主リリースアーティストが同プラットフォームを通じて得た収益が累計50億ドル以上となることを明らかにした。「自主リリースアーティスト向けディストリビューターとして初の快挙」としている。

40億ドルを突破した2024年6月以降、毎月平均約5,900万ドルを支払ってきたこととなる。アンドレア・グリーソンCEOは、この成果を「インディペンデント音楽にとって決定的なマイルストーン。創造的自由と経済的成功が両立し得ることを示している」と述べた。

昨年同プラットフォームに参加した新規アーティストおよびレーベルの75%は米国外出身者だった。

TuneCoreはアーティストに対し、Spotify、Apple Music、Amazon Music、TikTokなどのデジタル・サービス・プロバイダー(DSP)に楽曲をアップロードするための定額年間料金を請求。その楽曲から得られるロイヤルティーの100%をアーティストに支払う。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「TuneCoreのアーティストへの累計還元額が50億ドル超え。2024年6月以降、毎月平均約5,900万ドルを支払っているということは1年で7億800万ドル × 157.70円 = 約1,116億6,160万円。「原則」としてアーティストへ100%還元なので、この還元額はTuneCoreアーティストのストリーミング売上にほぼ相当する。これは昨年、レコ協の発表した国内レコード産業の音楽ストリーミング売上1,132億円とほとんど同じだ。なお一昨年の世界の音楽売上シェアは流通ベースで3大メジャー65.8%、インディーズレーベル28.3%、TuneCoreなどアーティストダイレクト5.9%、所有権ベースで3大メジャー53.3%、インディーズレーベル40.8%、TuneCoreなどアーティストダイレクト5.9%となっている(MiDIA)」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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