ヒビノ、25年4月~9月期は76%増益 通期予想を上方修正
ヒビノは、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2025年4月1日~9月30日)を発表した。
売上高は313億1,600万円(前年同期比16.4%増)、営業利益は23億8,100万円(同62.6%増)、経常利益は23億9,600万円(同76.1%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は13億2,500万円(同69.8%増)となった。
販売施工事業は、国内の放送局市場やコンサート・イベント市場、設備市場における設備投資が堅調に推移。前年同期に計上した大型案件の剥落があるなか、LEDディスプレイ・システムの販売は、新設・改修アリーナや都市部ランドマークの街頭ビジョン、商業施設、駅構内向けなど幅広い案件の獲得により好調を維持した。また、業務用音響・映像機器等の輸入販売及び施工においても、放送局向けの大型案件を計上したほか、進行中のプロジェクトが想定を上回るペースで進捗した。利益面では、高採算案件の寄与に加え、販売価格の適正化により、計画を上回る水準で推移した。海外では、第1四半期において、韓国の子会社間の合併を実施し、事業統合による業務効率化とコスト削減を進めている。また、シンガポールのSpectrum Audio Visual Pte. Ltd.を連結子会社化。さらに、前期の第4四半期から連結対象としたオーストラリアのInSight Systemsグループの業績が、当期は期初から寄与していることから、アジア・オセアニア地域における売上規模は拡大した。これらの結果、売上高は152億6,300万円(前年同期比13.3%増)、セグメント利益6億1,000万円(同11.4%増)となった。
建築音響施工事業は、メディア・コンテンツ関連や製造業の顧客による設備投資の活発化、都市再開発プロジェクトの進展を背景に、スタジオ、音響実験室、ホールの新設・改修計画が複数進行し、同事業の中核である建築音響施工が引き続き高水準を維持した。また、データセンターの新設等に伴う騒音対策施工需要も拡大。当中間連結会計期間は、前年同期に大型案件を計上した反動により、売上高及びセグメント利益は前年同期を下回った。一方で、当初第3四半期以降の計上を予定していた案件が前倒しで進捗したほか、新規案件の獲得も進み、計画を上回って推移している。これらの結果、売上高は52億3,000万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益は3億6,200万円(同37.5%減)となった。
コンサート・イベントサービス事業は、主力市場であるコンサート市場において、スタジアム公演やドームツアーを含む大規模案件が相次ぎ、音響・映像ともに活発な稼働が続いた。また、企業イベント市場やスポーツ市場も好調に推移し、主要各市場がバランスの取れた成長を示した。さらに、大阪・関西万博における複数のパビリオンや関連施設、イベントに対して大型映像サービス及び音響サービスを提供したことが、グループ全体の業績を押し上げた。なお、同社グループにおいて映像制作を担うCHグループ10社のうち、前期の第2四半期より連結対象とした3社に加え、新たに当期の第1四半期より連結範囲に含めた3社を合わせ、計6社を連結している。これらの結果、売上高は99億4,700万円(前年同期比27.1%増)、セグメント利益は20億5,300万円(同93.5%増)となった。
その他の事業は、売上高が8億7,500万円、セグメント利益が700万円(前年同期はセグメント損失5,100万円)となった。
通期の業績予想については、当中間連結会計期間の業績が当初計画を上回って推移していること及び足元の状況を踏まえ、8月8日に公表したものを上方修正。売上高は675億円(前連結会計年度比13.5%増)、営業利益は44億5,000万円(同6.7%増)、経常利益は44億円(同12.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は25億5,000万円(同48.0%増)を見込む。
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