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アップル、Apple Music含むサービス部門が四半期ベースで過去最高の売り上げ

ビジネス 海外

米アップルは10月30日、第4四半期(2025年7〜9月)のサービス部門(Apple Musicを含む)の売上高が前年同期比15%増の287億5,000万ドルとなり、四半期ベースで過去最高を記録したと発表した。市場予想(281億7,000万ドル)を上回った。

同社のサービス事業にはApple Musicのほか、App Store、Apple Pay、Apple TV、iCloudが含まれる(同社は個別サービスの収益を詳細に開示していない)。なお、Apple MusicはSpotifyなどの競合とは異なり、2022年以降は価格改定が行われていないのも特筆すべき点だ。

このほか売り上げは、アップルの主力製品ラインであるiPhoneが6%増490億2,500万ドル、同社全体では8%増の1,024億6,600万ドル。いずれも第4四半期としては最高記録を更新した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

「AppleのQ4決算も好調で、Apple Musicの関わるサービス部門が前年同期比15%増の287億5,000万ドルに。サービス部門はApp StoreやApple Payなども含む。以前触れたが、Apple Musicの世界的シェアはSpotify(32%)、Tencent Music(15%)に続く第三位の12%で、ややシェアを落としている。これはiPhoneの強い先進国での音楽サブスクの普及が一段落して、成長領域がインドなどiPhoneの弱いグローバルサウスに移行したためと思われる。だが記事にある通り、SpotifyやYouTube Musicが値上げを続けるなか、Apple Musicは2022年以降、価格を維持しており、競合と同程度の値上げをするだけでも売上ベースのシェアはおそらく伸びる。ただ、いわゆるApple税の値下げを求める判決がEUやイギリスで出ており、この動きが広がるとサービビス部門は減速するだろう」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

@musicman_nusicman