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Apple Musicのラジオ、「TuneIn」で配信開始

ビジネス 海外

インターネットラジオ配信プラットフォーム「TuneIn」で8月27日、Apple Musicの6つの24時間放送のラジオ局が聴けるようになった。Apple Musicのラジオが自社のアプリ以外で聴けるようになるのは初めて。

今回の提携により、TuneInのユーザーは、スマートスピーカー、ヘッドフォン、15以上の自動車ブランドの車載システムを通じて、Apple Musicの広告なしのラジオ局にアクセスできるようになる。TuneInの月間平均利用者数(MAU)は約7,500万人に上る。

TuneInでの提供が始まったラジオ局は、Apple Music 1、Apple Music Hits、Apple Music Country、Apple Música Uno、Apple Music Club、Apple Music Chill。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「世界中のラジオが聴けるアプリ「TuneIn」でApple Musicのラジオが聴けるようになった。車社会のアメリカは依然としてラジオのリーチが強く8割以上で、音声メディアとしては今でもサブスクを超えてナンバーワンだ。そうした中、アメリカで音楽サブスクの普及が終わり、SpotifyからApple Musicへ、あるいはApple MusicからSpotifyへとかつて携帯電話で起きたような乗り換えブームが起こっている。そうした中、ラジオ・アプリとして使い勝手の良いTuneInにApple Musicが進出することで、ラジオから音楽サブスクへの導線を増やそうという狙いと私は見ている。つまり、Spotifyも同じことをするかもしれないので今後に注目したい。音声メディアではVodcastの隠れた大流行(要は目を切っても楽しめる動画が流行)があり、それがYouTubeをスマホだけでなくテレビ上でもナンバーワンメディアに押し上げる最後の一手になったが、音楽に本格対応したVodcastの仕組みをYouTubeが提供を始めれば5年前の拙著で予測したとおり、様々な常識がまた変わってくるだろう。おそらくそれが音楽にとってサブスク、TikTokの次に来るビッグウェーブとなる」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。