メタ、音声AIスタートアップのウェーブフォームズ買収

米メタ・プラットフォームズが、音声AIスタートアップのウェーブフォームズ(WaveForms)を非公開価格で買収した。新設のAI研究部門「メタ・スーパーインテリジェンス・ラボ(MSL)」を強化する一環で、メタにとってPlayAIに続き、ここ数カ月で2件目の音声AIの買収となる。米国のテックメディア「The Information」が報じた。
ウェーブフォームズは、メタとOpenAIの元研究者であるアレクシス・コノー氏と、グーグルで広告戦略を担ったコラリー・ルメートル氏が昨年12月に設立したばかり。今年初めには、米ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツから4,000万ドル(59億円)を調達し、評価額は2億ドル。
ウェーブフォームズは、人間の声と区別がつかないAI音声の生成を目指している。メタはウェーブフォームズの技術をFacebookなど自社のソーシャル・アプリ群に統合する計画で、コノー氏とルメートル氏はメタのチームに加わることとなる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「メタ社が音声AIのWaveFormsを買収。同社は今では普通となった音声読み上げの感情表現を実現して革新を起こしたAIベンチャーだ。評価額は2億ドル。FacebookやInstagramでどのように活かすのか、注目したい。SunoやUdioに押されて話題に出ることが少ないが、メタ社は音楽生成AIのAudioGenやMusicGenも開発してオープンソース化している。」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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