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Deezer、AI音楽にタグ付けする初のストリーマーに 「AI生成音楽は再生の7割が不正」

ビジネス 海外

フランスの音楽ストリーミングサービスDeezerは6月20日、音楽ストリーミングのための世界初のAIタグ付けシステムを導入した。どのアルバムが完全にAIによって生成された楽曲を含むかを明確に表示する。

完全にAIが生成した音楽は現在、Deezerでのストリーミングのごく一部(約0.5%)しか占めていないが、これらのトラックをストリーミング・プラットフォームにアップロードする主な目的が詐欺であることは明らかだ。同社は、完全にAIで生成されたトラックの再生数のうち最大70%が不正であることを発見した。

同社は1月、AI音楽の検出ツールを発表。4月には、同プラットフォームで1日にアップロードされるコンテンツの約18%に当たる2万曲超が完全にAIによって生成されていると明らかにしていた。

Deezerでは再生操作を検出した場合、ロイヤリティー支払いの対象から除外。完全にAIによって生成された楽曲をアルゴリズムと編集によるおすすめから外している。

Spotifyは先に、同プラットフォームで完全にAIが生成した楽曲の消費は非常に少ないと明かしている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「ストリーミング詐欺は音楽サブスクから1割近い売上を掠め取っていると言われているが、欧州の音楽サブスク大手Deezerは、すべてAIで生成した楽曲の再生の7割が不正だと発表。東欧や東南アジアにあるクリックファームがAIを活用して不正再生を起こしていると言われている。Spotify、Apple MusicそしてDeezerは、不正な生成AI楽曲をAIで検知して削除しており、AIで生成した楽曲をAIが生成してAIがアップロードしてAIが再生し、AIが不正を検出してAIが削除するが一部インディーズの楽曲が巻き添えを食って削除されるいうディストピア小説みたいな時代になっている。」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。