HYBE、第1四半期は39%増収 コンサートが3倍超の伸び

HYBEは4月29日、2025年第1四半期(1〜3月)の総売上高が前年同期比38.7%増の5,006億1,300万ウォン(約516億1,000万円)となり、第1四半期としては過去最高を記録したと発表した。BTSのJ-HOPEやSEVENTEENなどのワールドツアー開催で、コンサート収入が3倍以上に伸びた。
部門別に見ると、アーティスト直接関与事業は、3,225億2,400万ウォンで48.6%拡大。売り上げ全体に占める割合は64%と、1年前の48.6%から大きく伸びている。このうち、レコード音楽は5.9%縮小。コンサートは252.3%、広告・出演は10.9%それぞれ伸びた。
アーティスト間接関与事業は1,780億9,000万ウォンと23.7%増加。うち、マーチャンダイズ・楽曲ライセンスは75.2%伸びた。コンテンツは32.7%減り、ファンクラブ・その他は39%増えた。
営業利益は216億2,300万ウォンと50.3%拡大。市場予想(531億ウォン)は下回った。これをベースとした利益率は4.3%と、1年前から0.3ポイント上昇した。
同社は年内に150公演以上の開催を予定していることから、コンサート部門の好調が続くと予想。第2四半期については、ほとんどのアーティストが活動を再開する見込みであることから、売上高と営業利益が共に成長するとみている。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「K-pop最大の音楽会社HYBE、今年Q1は売上38.7%+の大幅増に。昨年は「K-pop終了か」と報道されるほどBTSの活動休止が響き38%減益、K-pop全体でも日本でのCDセールスが25%減となったが、原因にBTSなど大物の活動休止が響いているのが上がっていた。で、やはりBTSのJ-HOPEやSEVENTEENなど主力が活動再開すると売上が戻る。ただコンサートが伸びるもストリーミングやCDなど音源売上は5.9%減っているので、主力級の新譜リリースが待望される」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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