KeyHolder、23年1月~6月期は大幅な増収増益

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KeyHolderは8月10日、2023年12月期第2四半期の連結業績(2023年1月1日~2023年6月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間における業績は、売上収益141億9,000万円(前年同四半期比+60.7%)、営業利益15億9,000万円(同+22.1%)、税引前四半期利益15億5,600万円(同+3.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益12億4,100万円(同+2.4%)となった。

総合エンターテインメント事業のライブ・エンターテインメント部門については、ゼスト及びノース・リバー並びにA.M.Entertainmen tが、アーティストやタレント、スポーツ選手などのマネジメントを行っている。同社グループの主要アーティストの主な活動内容は以下のとおり。

各種大型イベントやライブ等の開催における観客の声出しが可能になったことから、同社グループに所属するアーティストの活動においても、積極的かつ精力的な活動を展開したほか、併せてファン層の購買意欲も向上していることで、各種イベントにおけるグッズ売上やDVD等の原盤収入も想定を上回っており、業績の積み上げに寄与している。

上記以外のet-アンド-、若月佑美、小栗有以、生駒里奈、古畑奈和、まるりなどの所属アーティストやタレントについても、ドラマや各種イベント、情報番組への出演のほか、アニメや企業とのタイアップなど、様々な場面において活躍の場を増やしている。

同事業のデジタル・コンテンツ部門については、アイドルとの恋愛疑似体験ができる恋愛シミュレーションアプリとして、2023年4月でリリースから7周年を迎えた乃木坂46公式の「乃木恋」や、2020年11月の発表より順調にダウンロード数を伸ばしている日向坂46公式の「ひなこい」など、スマートフォン向けのゲームアプリの企画・管理・運営やプロモーションに関わる支援を継続して行っている。

以上の結果、総合エンターテインメント事業の業績は、売上収益59億1,600万円(前年同四半期比+14.6%)、セグメント利益16億9,000万円(同+19.6%)となった。

映像制作事業については、UPが既存の人気バラエティ番組や、所属アーティストのミュージック・ビデオ制作の案件のほか、ドラマ制作、映画製作委員会への出資及び製作を行っている。その他にも、既存のバラエティ番組をはじめ、継続的に特番を多数制作しており、積極的に受注を獲得して、着実に実績を積み上げている。TechCarryで展開している、番組制作等でプロの技術者が使用する機材レンタル事業や編集作業を行うポスプロ事業については、事業規模の拡大に必要な機材について、一定の商材確保が完了しており、実績の積み上げを図っている。制作スタッフの派遣事業については、派遣先である映像制作会社の状況に伴って、派遣の受け入れの変動はあるものの、引き続き順調に推移している。以上の結果、映像制作事業の業績は、売上収益32億800万円(前年同四半期比+19.9%)、セグメント利益1億3,400万円(同△23.7%)となった。

広告代理店事業については、主にallfuzにおいて、特にセブン‐イレブン・ジャパンが展開しているセブンネットショッピングにおいて、年間を通して様々な取り組みを実施している。また、allfuzが2月1日に発表したとおり、公式ライバルグループの立ち上げプロジェクトに資本参画。6月15日にアイドルグループ「僕が見たかった青空」がお披露目されているが、引き続き、広告代理店として本プロジェクトにおけるマーチャンダイジングの部分で活動をサポートしていく。上記のほか、有名スポーツ選手を起用したテレビCMに関する案件、スポーツ競技や各種イベント、著名アーティストの協賛に関わる業務、行政機関や各企業、学校法人等からの依頼案件において実績を積み上げている。以上の結果、広告代理店事業の業績は、売上収益50億1,500万円(前年同四半期比+518.1%)、セグメント利益1億3,200万円(前年同四半期はセグメント損失400万円)となった。

その他事業については、同社において不動産賃貸事業を展開している。以上の結果、その他事業の業績は、昨年9月末に運送事業の全株式を譲渡したことにより、売上収益5,000万円(前年同四半期比△71.7%)、セグメント利益1,100万円(同△67.8%)となった。

2023年12月期における通期連結業績予想については、売上収益を前期比8.8%増の240億円、営業利益を同8.6%増の22億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を同6.5%増の20億円とする期初計画を据え置いた。

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