WOWOW、22年4月~23年3月期は純利益43.4%減 配信サービスとの競争激化等により正味加入件数は4期連続の純減に

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WOWOWは5月15日、2023年3月期の連結業績(2022年4月1日~2023年3月31日)を発表した。

当連結会計年度における同社グループの業績は、累計正味加入件数の減少に伴い会員収入が減少したこと等により、売上高は771億100万円と前期に比べ25億5,600万円(△3.2%)の減収となった。一方、費用面では、当連結会計年度における番組費が、サッカー等大型スポーツコンテンツの戦略的な投下を行った前期に比べ大幅に減少したが、売上高減に伴う利益減の影響などにより、営業利益は32億2,500万円と前期に比べ20億4,300万円(△38.8%)の減益、経常利益は35億4,700万円と前期に比べ18億100万円(△33.7%)の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は23億9,800万円と前期に比べ18億4,100万円(△43.4%)の減益となった。

2023年3月期の加入状況

メディア・コンテンツでは、他社の動画配信サービスとの競争激化、目的番組の終了による解約件数増加の影響等により、正味加入件数は4期連続の大きな純減と厳しい結果となり、売上高は、713億5,100万円と前期に比べ26億1,600万円(△3.5%)の減収、セグメント利益は28億2,000万円と前期に比べ18億5,300万円(△39.7%)の減益となった。

テレマーケティングでは、テレマーケティング業務等の外部売上及びグループ内部売上が増加したことにより、売上高は101億3,100万円と前期に比べ1億3,100万円(1.3%)の増収となった。セグメント利益は外部顧客からの新規受注に係る初期コストがかさんだこと等により、4億400万円と前期に比べ1億8,900万円(△31.9%)の減益となった。

2024年3月期の連結業績見通しについては、売上高754億円(前期比2.2%減)、営業利益18億円(同44.2%減)、経常利益25億円(同29.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16億円(同33.3%減)を見込む。加入件数は、新規加入件数65万件、解約件数65万件により、期末累計正味加入件数256万件を見込んでいる。

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