2021年ライブ・エンタメ市場規模の回復は道半ば、2023年にコロナ禍前の水準に復活という見込みは変わらず〜ぴあ総研発表

ビジネス レポート

2020年から続く新型コロナウイルス感染症の収束が未だに見通せない中、2021年のライブ・エンタテインメント市場規模(音楽コンサートとステージでのパフォーマンスイベントのチケット推計販売額合計と定義)は、コロナ禍前2019年比51.2%減の3,072億円となった。

2020年にコロナ禍による壊滅的な打撃を被ったライブ・エンタテインメント市場は、2021年も、イベント開催における収容人数や収容率の制限が完全に解除されないまま、感染の第2波・第3波が到来したことから市場の回復が遅れていたが、秋頃からの人流や経済活動の回復とともに緩やかに浮上に向かう軌道をたどり、コロナ禍前のほぼ半分の水準まで復活した。

ジャンル別にみると、音楽は2019年比63.5%減の1,547億円、ステージは同25.9%減の1,525億円と、いずれも回復は道半ばだ。特に、5,000人以上の大規模会場での公演が市場規模の過半(例年)を占める音楽分野において、人数制限の影響が色濃く表れ、足踏み状態が続いていましたが、一律「上限5,000人」とした人数制限が2021年9月に緩和されて以降、音楽分野は力強い回復に向かっている。

2022年前半も、ライブ・エンタテインメント市場はこの回復軌道の延長線上を着実に歩んでおり、ぴあ総研では昨年9月に公表した2025年までの将来推計値に修正はないとしている。

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