レコード針のJICO、SHURE社44モデルの純正交換針と同社の交換針をそのまま使えるカートリッジを来春発売

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日本精機宝石工業(以下 JICO)は、現存するSHURE社44モデルの純正交換針とJICOの交換針をそのまま使えるカートリッジを2021年春に発売すると発表した。

SHUREのフォノカートリッジ生産終了という突然のニュースから約2年半。JICOはSHURE社をリスペクトし、44モデルを愛好している人々に向けて、これからも44モデルカートリッジ及び交換針を作り続けると宣言、外観だけを似せた安直なモノづくりは決してせずSHURE社の”モノづくり”をリスペクトし古き佳き”過去”を研究・開発し続けるとしている。

さらに、ハイエンドモデルとして、MCカートリッジを瀬戸物で包んだ「SETO-HORI Remodel(仮)」、ひとつひとつ藍染を施した因州和紙ボディのMCカートリッジ「Accorion」も発売予定とのこと。

44モデル開発 JICO取締役社長 仲川幸宏氏インタビュー

ーー今回開発しようとなった経緯は?

仲川:元々は、2018年SHURE社がフォノカートリッジ生産終了のアナウンスが突然飛び込んできたところからスタートしました。その後、日が経つにつれ周りの方々から「44のカートリッジ 作ってよ」「44のカートリッジ作るんでしょ」「44の交換針を作っているんだから」などなど、なぜかSHURE社撤退後の穴はJICOが埋めるだろうという風潮というか、声が多くなったことで開発に踏み切りました。

ーーどこにこだわりを持ちましたか?

仲川:まずは、フォルムを同じにすること。次にスペックを同じにすること。そして何より”遜色の無い音”にするところです。多くの純正カートリッジをかき集め、ヨークやコイル、ポールピースなどの部品を徹底的に分解、分析、データ取りなど考えられることは全てしました。 44独特の”音質”に関しては、相当こだわりました。

ーー今後の展開については?

仲川:JICOの音の探求をします。基本的には、その探求に必要な製品を開発していきます。また、それと並行して”アナログレコードを楽しむ空間”をプロデュースする製品、例えば「あれば嬉しい製品」「あれば愉しい製品」「ありそうで無かった製品」などを研究・開発し製造していきます。

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