ヤマハ 2018年4月〜12月期、経常利益が前年同期比17.4%増の489億円

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ヤマハは2月5日、2019年3月期 第3四半期(累計)連結業績(2018年4月〜12月)の概要を発表した。

2019年3月期第3四半期累計の売上高は、楽器事業が引き続き好調に推移したことから、前年同期に対し52億円(1.6%)増加の3,339億円となった。損益については、営業利益は前年同期に対し66億円(16.0%)増加の481億円、経常利益は73億円(17.4%)増加の489億円とそれぞれ2桁の増益となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期にヤマハ発動機株式の一部売却による投資有価証券売却益(特別利益)258億円を計上したことから、128億円(25.9%)減少の367億円となった。

事業セグメント別の売上高・営業損益の状況は以下の通り。

楽器事業は、アコースティックピアノが中国での2桁成長を継続したほか、北米等での販売が好調に推移。デジタルピアノと管楽器は海外の全地域で売上げを伸ばし、ギターは中国の大幅な伸長をはじめ、北米およびその他の新興国でも販売を増やしたことなどから、セグメント全体の売上高は、前年同期に対し62億円(3.0%)増加の2,150億円となった。営業利益は、76億円(27.2%)増加の358億円となった。

音響機器事業は、業務用音響機器の販売は好調だったが、国内の音響設備工事は売上げが第4四半期に集中することから減収となった。また、オーディオ機器は北米等で販売が減少した。セグメント全体の売上高は、前年同期に対し13億円(1.4%)減少の910億円となった。営業利益は、8億円(8.1%)減少の92億円となった。

部品・装置、その他の事業は、部品・装置事業は販売が減速したが、上期にFA機器と自動車用内装部品が売上げを伸ばしたこともあり、累計で前年同期を上回った。セグメント全体の売上高は、前年同期に対し2億円(0.9%)増加の279億円となった。営業利益は、2億円(6.3%)減少の31億円となった。

2019年3月期連結業績予想は、5月1日公表時には、売上高4,420億円(前期比2.1%増)、営業利益550億円(前期比12.6%増)、経常利益550億円(前期比11.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益400億円(前期比26.4%減)としていた。

今回の業績予想では、部品・装置事業の減収見通しにより、売上高4,400億円(前期比1.6%増)に下方修正するが、部品・装置事業の減益分を楽器事業でカバーし、営業利益は前回予想を据え置いた。

なお、営業利益550億円は2018年3月期の488億円を更新、経常利益550億円は2004年3月期の510億円を更新し、いずれも過去最高益となる。

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