「セレブの没後年収ランキング」、マイケル・ジャクソンが3年連続トップ フォーブス誌
米経済誌フォーブスは10月31日、「セレブの没後年収ランキング」の2025年版を公表。マイケル・ジャクソンが年収1億500万ドル(約161億5,300万円)と、3年連続で首位を維持した。
同誌は今回、米エンターテインメント業界向けデータ会社ルミネイトのデータや業界関係者へのインタビューを基に、2024年10月1日〜2025年9月30日における亡くなった著名人の収入をまとめた。これには販売、ストリーミング、ライセンス契約、資産取得(成立または発表済み)、その他の収入源からの収益が含まれている。
2位は作家のドクター・スースで8,500万ドル。これにピンク・フロイドのリチャード・ライトとシド・バレット(各8,100万ドル)、ザ・ノトーリアス・B.I.G(8,000万ドル)、マイルス・デイビス(2,100万ドル)、エルヴィス・プレスリー(1,700万ドル)が続く。
2001年の統計開始以降の累計では、こちらもマイケル・ジャクソンが35億ドルで首位(2009年死去)。2位のエルヴィス・プレスリー(12億ドル)に大きく差をつけた。マイケル・ジャクソンは過去25回のランキングで13回トップを獲得している。
2024年にはマイケル・ジャクソンが権利カタログの50%(6億ドル)、ピンク・フロイドが原盤カタログ(4億ドル)をそれぞれソニーに売却した。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「セレブの没後年収ランキングが今年もマイケル・ジャクソンが首位で年収1億500万ドル(約161億5,300万円 Forbs誌)。一昨年、彼のカタログ半分をソニーが約6億ドルで買収したが、10年とかからず資金回収できる勢いだ。3位にピンク・フロイドのリチャード・ライトとシド・バレット(各8,100万ドル)がつけているが、ソニーは彼らの全カタログも約4億ドルで買収。こちらも早く収益化される見込み。アメリカの著作権切れは個人の場合70年だが法人所有の場合、創作から120年または著作物発行から95年の短い方に延長される。1998年のいわゆるミッキーマウス法によって延長された。こうしたスーパースターだけでなく音楽カタログは近年、Aムーディーズなどから金融格付機関の評価対象となって証券化(ABS)され、安定した投資対象に様変わりした。結果、音楽産業への投資額は過去最高になっている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman
広告・取材掲載