ティアック、25年4月~9月期は赤字縮小
ティアックは、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2025年4月1日~9月30日)を発表した。
売上収益は72億3,800万円(前年同期比7.5%増)、営業損失は2億2,600万円(前年同期は営業損失2億8,200万円)、親会社の所有者に帰属する中間損失は2億200万円(前年同期は親会社の所有者に帰属する中間損失3億4,400万円)となった。
なお、同社のBtoC事業は第3四半期、BtoB事業は第4四半期にそれぞれの需要期を迎えることから、同社グループの業績は、売上、利益ともに下半期に偏重する傾向があるとしている。
音響機器事業の売上収益は51億2,400万円(前年同期比5.6%増)、セグメント営業利益は5億200万円(同51.1%増)となった。プレミアムオーディオ機器(ESOTERICブランド、TEACブランド)は、ESOTERICブランドにおいて、前期上市のGrandiosoシリーズネットワークプレーヤーをはじめとしたネットワークカテゴリー製品の好調な推移とその他のカテゴリーの低調な推移は第2四半期も継続。TEACブランドは、Referenceシリーズ、ターンテーブル、フルサイズコンポが海外販売を中心に好調に推移した。輸入ブランドは、Tannoyブランドの工場移管に伴い製品供給が不安定になっているため、低調に推移。米国の通商政策に起因する先行きの不透明感は、購買意欲にブレーキを掛ける形で各地域の高額商品販売を中心に影響を及ぼし、プレミアムオーディオ機器全体では、前年同期比で減収となった。音楽制作・業務用オーディオ機器(TASCAMブランド)は、BtoB事業において、安定した音響設備機器需要により主力録音再生機と各種周辺機器の販売が好調に推移。BtoC事業は、ミュージシャン・クリエイター向け商品への安定した需要により堅調に推移した。なお、米国の通商政策については、米国販売子会社が前倒し仕入を進めていた在庫の販売に加えて、新規入荷分の価格転嫁を進めた結果、大きな影響はなかった。その結果、音楽制作・業務用オーディオ機器全体では前年同期比で増収となった。
情報機器事業の売上収益は18億900万円(前年同期比16.4%増)、セグメント営業損失は8,400万円(前年同期は営業損失1億200万円)となった。計測機器は、データレコーダーにおいて前期末上市の新製品がリースレンタル業界向けで導入が進まず、またセンサーおよびデジタル指示計では半導体製造装置市場における実装装置の大手顧客からの受注は回復基調にあるものの、その他顧客の需要が依然として限定的だったことから、カテゴリー全体では、前年同期比で減収となった。医用画像記録再生機器は、国内の消化器内視鏡向けレコーダーの販売が引き続き好調に推移し、フラッグシップモデルの手術画像記録用4Kレコーダーは、立ち上がりが遅れていた欧州市場における販売が拡大基調に転じたこともあり、前年同期比で増収となった。機内エンターテインメント機器は、船舶業界向けのストック収益モデルの寄与や保守サービスの販売を積み重ねたことにより前年同期比で増収。ソリューションビジネスは、医用向けサーバーやPCなどの出荷、ネットワーク・インフラの保守サービスが好調に推移し、前年同期比で増収となった。
通期予想ついては、5月14日に公表したものを据え置いた。
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