YouTube広告収入、第3四半期は15%増加 ショート動画の収益が長編上回る
米グーグルの持ち株会社アルファベットは10月29日、2025年第3四半期(6〜9月)のYouTube広告の売上高が102億6,100万ドル(約1兆5,748億円)となり、前年同期比15.0%増加したと発表した。
YouTubeのサブスクリプション収入は単体で公表されていない。これが含まれる「グーグルのサブスク、プラットフォーム、デバイスの売上高」は128億7,000万ドルと20.8%拡大した。
グーグルのスンダー・ピチャイCEOは決算説明会で「YouTubeショートも引き続き好調だ」と説明。「米国では現在、ショートの視聴時間当たり収益が従来のYouTube動画(長編動画)を上回っている」と述べた。
YouTubeの音楽部門のグローバル責任者であるリオ・コーエン氏は先に、音楽業界への年間支払額(2024年7月〜2025年6月)が80億ドル以上となったと公表。Spotifyの100億ドル(2024年)に迫る勢いで成長している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「YouTube広告が絶好調で、Q3は前年同期比15.0%増の102億6,100万ドル(約1兆5,748億円)に。「米国では現在、ショートの視聴時間当たり収益が従来のYouTube動画(長編動画)を上回っている」のに加え、アメリカではYouTubeの視聴はスマホよりTVが上回っており、いろいろ常識が変わりつつある。またYouTubeが音楽産業に支払った額もこの四年間で平均10%増を続けており、さらにはAIがコンテンツ、アプリと並ぶ社内の三大部門の一柱に昇格。音楽ビデオをAIが解説する新機能もアメリカで実験中で、これがハマると楽曲を羅列する今の常識が変わってくる」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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