Spotify、ロスレスオーディオが遂に登場か 画像が流出

Spotifyのロスレスオーディオ・ストリーミングが、遂に登場するようだ。Spotifyをカスタマイズできるツール「Spicetify」のX(旧Twitter)アカウントによると、Spotifyの新バージョンにはロスレスに関する記述がいくつか隠されているという。IT系メディア「The Verge」が6月20日伝えた。
Spicetifyが共有したスクリーンショットでは、「デバイスを接続」のサイドバーや、アプリ設定でストリーミング品質のオプションとしてロスレスが表示されている。Spicetifyはまた、ロスレスがSpotify Connectとウェブプレーヤーで利用可能になるというコードを見たと述べている。
Spotifyは2021年、CD品質のロスレスオーディオに対応した「Spotify HiFi」を展開すると発表したが、いまだ実現には至っていない。ブルームバーグは今年2月、Spotifyがスーパーファン向けサービス「Music Pro」を年内にローンチする計画だと報道。高音質オーディオ、AIを活用したリミックス・ツール、コンサートチケットへの早期アクセスなどが含まれる見通しで、アクセス料として、プレミアム会員に月額最大5.99ドル(約900円)を追加請求することを検討しているという。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Spotifyのアプリ最新版にロスレス関係の記述があった。長らく320kbpsの音質にとどまっていたSpotifyだが、いよいよロスレスが始まりそうだ。ライバルのApple MusicやAmazon Musicはすでにハイレゾにも対応済み。なぜここまでSpotifyが高音質化できなかったかというと、基本無料ではまかないきれない楽曲使用料の値上げをレーベルから求められたのだろう。Spotifyは通常価格の1.5倍で高音質化やチケット先行が付くMusic Proを年内に始めようとしている。なおSpotifyに次ぐ世界シェアを持つ中国テンセント・ミュージックは通常の月額の5倍で高音質化、チケット先行、先行配信が付くスーパーVIPを始めたが主に高音質が評価され有料会員の5人に一人弱がアップセルしている」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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