コカ・コーラ、ユニバーサル ミュージックとレーベル立ち上げ 「リアル・シング・レコーズ」

コカ・コーラは、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)と提携し、レコードレーベル「リアル・シング・レコーズ(real thing records.、rtr)」を立ち上げた。「ジャンルにとらわれない」このレーベルは、世界中の新進気鋭の才能を高め、アーティストとファンのつながりを深めることに注力する。
UMGが持つアーティスト育成力とレーベルやパートナーとの世界的ネットワークを、コカ・コーラのリーチ力と文化的影響力に組み合わせる。
新レーベルは既に、UMG系列のレーベルに所属している2組のアーティストと契約。今後数カ月のうちに楽曲がリリースされる予定だ。
契約したのは、フランス生まれのニュージーランドのアーティスト、マックス・アレー(ベターナウ・レコーズ/ユニバーサル ミュージック ドイツ)と、インドのシンガーソングライター兼プロデューサー、Aksomaniac(デフ・ジャム・レコーディングス・インディア/ユニバーサル ミュージック インディア)。
両社は、新進アーティストに焦点を当てるプラットフォームとして2022年からグローバル展開する「コーク・スタジオ」など、複数のプロジェクトで協業している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「コカ・コーラがユニバーサル ミュージックとリアル・シング・レコーズを立ち上げ。レッドブルは2007年にインディーズ・レーベルを立ち上げたが、こちらはメジャーレーベルとの協業の形を取った。コカ・コーラは草創期のMTVやまだ小さかったSpotifyとキャンペーンを張るなど、伝統的に音楽での新しい流れをサポートしてきたのは拙著でも触れた。時代が進み、ライブや音楽サブスクよりさらに先の何かを作ろうとするとコンテンツを持っている方がやりやすい時代に入っているので、この取り組みはコカ・コーラにとっても新しいアーティストにとってもプラスになると私は期待している」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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