Spotify、クリエイターへのメンタルヘルスケア支援を大幅拡大

Spotifyは6月12日、2018年に立ち上げた、クリエイター向けのメンタルヘルス・イニシアチブ「Heart & Soul」を拡大したと発表した。関連する非営利6団体と提携し、国際的に支援へのアクセス拡大に取り組む。
非営利団体のBackline、WE GOT YOU! 、MusiCares、Music Health Alliance、Music Minds Matter、The Busyhead Projectには、直接的な財務支援を実施する。
Backlineと共同で立ち上げた、多言語データベース「グローバル・リソース・ハブ」では、世界中の信頼できる音楽業界とメンタルヘルスのサポート・リソースと危機管理ラインを紹介。個別サポートを行う、Eメール・コンシェルジュ・サービスも開始した。
このほかにも各団体の協力を得て、個別セラピーに対する助成金の提供(米国と英国)やソングライター向けの関連イベントの開催などを計画している。
自社で新設したハブ「Heart & Soul, Mental Health for Creators」では、心の健康をサポートするためにデザインされたプレイリスト、ポッドキャスト、オーディオブックへのアクセスを提供している。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「Spotifyがクリエイター向けのメンタルヘルスのホットラインを紹介する「Heart & Soul」を拡大。ユニバーサルミュージック(UMG)が提携したMusic Health Allianceなどへの財政的支援も行う。日本でもソニーミュージックの立ち上げたアーティストとスタッフ向けのメンタルヘルスケアB-Sideが、音制連と提携して拡大中だ。昨年はサカナクション山口一郎さんのうつ闘病をNHKがドキュメンタル番組で放送されたり、YouTubeが世界メンタルヘルスデーを日本でも開催するなど、ずいぶんと意識が変わってきている。参考となる記事のリンクをまとめておいたので参照されたい」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
関連リンク
- サカナクション山口一郎「うつはなる前の対処が大事」YouTubeが音制連、ソニーミュージックとメンタルヘルスケアのイベント開催
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- Spotify公式
- Music Ally:Spotify expands its ‘Heart & Soul’ mental-health initiative
- Pollstar:Backline & Spotify Partner On Heart & Soul, Mental Health For Creators
- Hypebot:Spotify mental health programs expand Heart & Soul initiatives
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