TikTok、分析プラットフォーム「TikTok for Artists」が正式稼働 日本など26カ国で

TikTokは6月3日、アーティスト向け分析プラットフォーム「TikTok for Artists」が正式稼働したと発表した。現時点で利用可能な国は米国、ブラジル、日本を含む26カ国で、今後さらに拡大する予定だ。
毎日更新される分析データは、楽曲レベルで再生回数、投稿、エンゲージメントなども集計。個々の投稿のパフォーマンス(「いいね!」やシェア、コメントなどあらゆるものを含む)もモニターでき、年齢、性別、言語などの視聴者属性を詳しくグラフ化することも可能だ。アクセスには、TikTokの認定アーティストアカウントが必要となる。
同社は併せて、リリース前の作品をプレビューできる機能「プレリリース」を正式にグローバル展開。ユーザーは試聴した作品を直接Apple MusicやSpotifyにプレセーブ(配信前のアルバムやシングルを事前に予約できる機能)できる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TikTok for Artistsが日本でも正式稼働。じぶんの曲がどこで誰にどのように聴かれているか。この貴重なマーケティングデータをアーティスト自身がSpotify、YouTube、Instagramに加えてTikTokでも即座に確認できるようになり、それを元にレーベルやイベンターと契約交渉したり、自身でプロモーションを打つことすら可能になった。いち昨年の連載でも書いたが、次はこのデータを元にどのように交渉すればいいか、宣伝予算はどれくらいでどんなデジタルキャンペーンが適切か提示するAIが出てくると予言しておく。AIは楽曲を生成するだけが能ではない」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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