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テイラー・スウィフト、初期6作品の再生回数が急増 カタログ買い戻しで

ビジネス 海外

テイラー・スウィフトは5月30日、かねて所有権を巡り騒動となっていた初期6作品のカタログを取得したと発表。これを受け、当該作品の再生回数が急増している。米エンターテインメント業界誌バラエティー(Variety)などが伝えた。 

米国のエンターテインメント業界向けデータ会社Luminate(ルミネイト)によると、スウィフトの全カタログの再生回数は同日に3,064万回と55.1%拡大。ビルボード200(6月14日の週)には「Fearless」を除く5タイトルがランク入りした。 

Spotifyでは「Speak Now」のオリジナルバージョンの再生回数が全世界で430%超の伸びを示した。これに「Taylor Swift」(220%増)、「Reputation」と「Fearless」(共に160%増)「Red」(150%増)、「1989」(110%以上増)と続く。 

スクーター・ブラウン氏が率いるイサカ・ホールディングスは2019年、スウィフトの前所属レコード会社「ビッグ・マシン・レーベル・グループ」を買収。2020年にはスウィフトの初期6作品の原盤権を、シャムロック・ホールディングスに売却した。スウィフトはこれに反発し、6作品のうち4タイトルを再録音。ファンに新バージョンのみを再生・購入するよう促していた。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「テイラー・スウィフトが騒動となっていた初期6作品を自身で買い戻した後、全カタログの再生数が55.1%も急増。記事にあるとおり彼女の前所属事務所が初期作品を売り渡したことでテイラーは新たに録音しなおし、旧い録音を再生しないようファンに呼びかけていた。レコード、CD時代にも似たことはあったが、SNSで強力なファンダムをアーティスト自身が持つ時代になると如実に数字に出るようになった印象を受ける」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。