TuneCore親会社Believe、評価額2,858億円に到達

TuneCoreを傘下に持つ音楽ディストリビューター最大手のBelieve(フランス)は6月4日、株式の非公開化に向けた少数株主からの残存株式の買付けについて、同社のデニス・ラデガイリー創業者兼CEO率いるコンソーシアムが買付け価格を大幅に引き上げたと発表した。これにより、Believeの評価額は約17億3,000万ユーロ(約2,858億円)に達したとMusic Business Worldwide(MBW)は試算している。
コンソーシアム「Upbeat Bidco」は今回、提案額を従来の1株当たり15.30ユーロから17.20ユーロに引き上げた。6月2日時点の過去30日、60日、120日、180日の出来高加重平均株価にそれぞれ12.6%、13.1%、17.5%、17.6%のプレミアムを上乗せした水準となる。
Believeは昨年4月、同コンソーシアムが全株式を取得することで合意。Upbeat Bidcoには、デニス氏のほか、スウェーデンの投資ファンド大手EQTや米投資会社TCVが参加しており、現時点でBelieve株96.65%を非公開で保有している。
なお、今回の公開買付けに一般株主が応じなかった場合には、スクイーズアウト(少数株主から大株主が強制的に株式を取得する手法)が実施される計画だ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「TuneCoreを傘下に持つディストリビューターBelieveはTOBで時価総額17億3,000万ユーロ(約2,900億円)に。なおメジャーレーベル売上世界一のユニバーサルミュージックが時価総額505億9000万ユーロ(8兆3600億円兆3600ちょう兆兆aaaaaasdfasdf)、コンサート売上世界一のライブ・ネーションが333億ドル(4兆8000億円)、音楽配信売上で世界一のSpotifyが1244億5000万ユーロ(20兆1600億円)。違法DLが席巻した21世紀初頭は「音楽ビジネス=時代遅れの儲からないビジネス」だったがスマホ、ストリーミング、SNS、コト経済に対応して優良ビジネスに変貌している。参考として日本のトップIT、ソフトバンクの時価総額は10兆5000億円ほどだ」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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