ホロライブ運営のカバー、24年4月~25年3月期は42%増益 今期は3%増の見通し

ホロライブ運営のカバーは、2025年3月期の業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。
売上高は434億100万円(前期比43.9%増)、営業利益は80億100万円(同44.5%増)、経常利益は79億6,200万円(同41.6%増)、当期純利益は55億5,900万円(同34.4%増)となった。
配信/コンテンツ分野においては、所属タレントによる大型配信企画のヒットが継続したほか、2023年以降にデビューした国内外のタレントが着実に人気を獲得し、ファン層の拡大が進んだ。また、アニメ主題歌の担当など音楽を軸とした露出が増加し、新たな層へのリーチも広がった。その結果、同分野の売上高は93億2,300万円(前期比21.9%増)となった。
ライブ/イベント分野においては、英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」による北米地域での2ndライブコンサートや、ホロライブプロダクション初のワールドツアーを実施するなど、海外市場における実績を着実に積み上げた。加えて、国内外の人気タレントによる大型会場でのソロライブも多数成功し、リアルイベントを通じたファンエンゲージメントの強化とコンテンツのモメンタム創出に貢献した。年度末には、例年開催している「hololive SUPER EXPO」および「hololive fes.」において過去最大の動員数を記録。これらの結果、同分野の売上高は77億9,300万円(前期比39.1%増)となった。
マーチャンダイジング分野においては、2024年9月に販売を開始したトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」が想定を大きく上回る販売実績を記録。これに加え、小売店販路の拡充やグッズ展開の多様化といった取り組みにより、広範なユーザー層へのリーチに成功した。その結果、同分野の売上高は205億3,900万円(前期比64.6%増)となった。
ライセンス/タイアップ分野においては、営業体制の強化により、国内外の取引代理店数および案件数が順調に拡大。これに伴い、法人取引における認知向上と商機の拡大が進み、ゲーム・玩具・食品・日用品など多岐にわたる業種との取引が進展した。その結果、同分野の売上高は57億4,400万円(前期比29.4%増)となった。
2026年度3月期の業績予想については、売上高が525億円(前期比21.0%増)、営業利益が82億円(同2.5%増)、経常利益が82億円(同3.0%増)、当期純利益が57億円(同2.5%増)を見込んでいる。
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