ステム分離技術をシンク・プラットフォームに統合 Music AIとSourceAudioが提携
AIを活用したオーディオテクノロジー企業Music AI(米国)は、エンターテインメント産業向けシンク・プラットフォームを手がける同国のSourceAudioと提携。Music AIの高度なステム分離技術を、SourceAudioのプラットフォームに統合した。
SourceAudioのプラットフォームは、アセットマネジメントと音楽ライセンシングのためのエンターテインメント業界の主要リソースとして広く知られている。
今回の提携により、140以上の放送局を含むSourceAudioのアクティブユーザー56万7,000人が、あらゆるオーディオファイルから劣化なしの高品質なステムをオンデマンドで生成できるようになった。ユーザーは放送品質のインストゥルメンタルの作成から、映像プロジェクト用サウンドトラックのカスタマイズまで、さまざまな作業が可能だ。
また、SourceAudio上で生成された全ての新しいステムには自動的にAIタグが付けられ、アセットライブラリ内の整理と将来的な発見性の向上に役立つ。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「ドラマ、アニメ、映画を世界展開する場合、せりふを現地のものに変えるだけでなく、権利的に音楽の差し替えも起こる。場合によってはボーカルだけ差し替えというケースもあり、編集だけでなく楽曲の著作権の処理(シンク)もたいへんだったがAIが助けに。140以上の放送局が使うシンクのプラットフォームSouceAudioで、Music AI社の音声分離AIが使えるようになり、かなり便利になったようだ。シンクとは映像作品に音楽を使用する場合に発生する著作権(シンクロナイゼーション)のことで、世界の音楽ソフト売上の2.2%、6.3億ドル (約940億円) を占めている」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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