SMILE-UP.、ファンクラブを分社化へ 音楽原盤等の版権は段階的に移管

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SMILE-UP.は4月15日、ファンクラブ「ファミリークラブ」および音楽原盤等の版権の取り扱い方針について公式サイトで発表。起業したばかりであるSTARTO ENTERTAINMENTの経営状況を鑑みて、段階的な方法による移管を検討していることを明らかにした。

まず、SMILE-UP.に所属していた28組295名のタレントがSTARTO社に移籍したこと、SMILE-UP.が今後STARTO社の経営に関与することがないこと、SMILE-UP.は補償業務に特化し業務完了後には廃業する方針に変わりがないことを報告した。

そして、これまでSMILE-UP.の一事業部門として、ファンクラブ業務やチケット販売業務を行ってきた「ファミリークラブ」については、本年夏を目処にSMILE-UP.から分社して独立を進めていくと説明した。分社した初期の段階では、SMILE-UP.が分社後のファミリークラブの株主として残る形になるが、段階的に保有割合を減らしていく予定だ。この間、SMILE-UP.は株式配当等によるファミリークラブからの収益分配を受け取らない。

また、タレントの音楽原盤等の既存の版権について、当面はSMILE-UP.とブライト・ノート・ミュージックの共同保有を続けつつ、段階的にSMILE-UP.の保有割合を小さくしていくと説明。現時点では大量に存在する既存の版権の整理と振り分け作業を行っており、今後新規に発生する音楽原盤等の版権については、STARTO社と版権の管理ノウハウを有するブライト・ノート・ミュージックが共同で保有する予定だ。また、SMILE-UP.が保有するその他の知的財産権についても、段階的に保有割合を減少させていくとのこと。

SMILE-UP.は、「59年の歴史を有する会社の廃業には、乗り越えるべき課題も多く、どうしても時間を要してしまうことがありますが、専門家の助言を受けながら一歩ずつ、補償と共に誠実に着実に進めております。どうか見守っていただけますと幸いです」と伝えている。

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