ホロライブ運営のカバー、23年4月~12月期は大幅な増収増益 今期予想を上方修正

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ホロライブプロダクションを運営するカバーは2月8日、2024年3月期第3四半期の業績(2023年4月1日~2023年12月31日)を発表した。

当第3四半期については、同社所属VTuberの音楽活動が、地上波テレビ番組、カラオケ、及び各種配信サイト等の多面的なメディアを通じた露出拡大と新規顧客獲得に寄与した。また、当第2四半期累計期間にデビューした英語圏VTuberグループの活躍等により、北米を中心とした海外地域での同社コンテンツの認知も着実に広がりつつある。

結果として、2023年12月末時点で同社所属VTuberのYouTubeチャンネル登録総数は8,625万人(2023年12月31日時点の所属VTuber及び公式のYouTubeチャンネル登録数の総和)まで伸長した。

マーチャンダイジング分野に関しては受注販売商品について発送時期の期ずれによる短期的な影響が出ているものの、主に商品の受注残高により構成される前受金は2023年12月末時点で57億856万円(前年同期比25.0%増)となっており、商品取引高は引き続き堅調に推移している。また、ライセンス/タイアップ分野に関しても引き続きIPの影響力拡大を背景とした取引拡大が進んでいる。

以上の結果、当第3四半期累計期間における業績は、売上高192億2,527万円(前年同期比50.2%増)、営業利益34億9,137万円(同101.3%増)、経常利益34億7,690万円(同101.3%増)、四半期純利益26億2,529万円(同104.9%増)となった。

2024年3月期の業績予想は、売上高を従来予想265億6,200万円から7.2%増の284億7,100万円(前期実績204億5,100万円)、営業利益を同46億5,000万円から12.5%増の52億3,300万円(同34億1,700万円)、経常利益を同46億2,300万円から12.9%増の52億1,900万円(同33億8,500万円)、当期純利益1株当たり当期純利益を同32億3,600万円から20.0%増の38億8,200万円(同25億800万円)に上方修正した。

同社は、修正の理由について「当社IPの影響力拡大を背景とした集客増の結果として、ライブ/イベント、マーチャンダイジング、ライセンス/タイアップの各サービス分野の業績が期初予算策定時の想定を上回る進捗となっている。また、マーチャンダイジングやライセンス/タイアップといった労働集約性が相対的に低く限界利益が高い分野の売上高構成比が高まっていることにより、営業利益率についても構造的な改善が進捗している」と説明している。

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