ヤマハ、中国におけるPAアナログミキサー模倣品生産・販売業者に対する意匠権侵害の民事訴訟で勝訴

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ヤマハは、中国の同社PAアナログミキサーの模倣品生産・販売業者、恩平市錦昌电子厂に対し、中国・広州知識産権法院にて、意匠権侵害訴訟を提起。2023年10月に裁判所は同社の勝訴判決を下し、本判決が確定したと発表した。

ヤマハは、同社が保有するPAアナログミキサー(品番名:MG16XU・MG12XU)の意匠権に基づき、2022年9月に本訴訟を提起した。

本訴訟において、被告は同社意匠権侵害の成否を争っていたが、審理の結果、2023年10月に裁判所は同社の請求を認め被告に対し侵害品の生産・販売・広告の中止、および賠償金14万元(2万米ドル)と裁判費用の一部、約1.5万元(約2千米ドル)を支払うように命じた。その後、控訴期間内に控訴の提起がされなかったことにより本判決が確定した。

同社は長きにわたり、中国をはじめグローバルに、訴訟、刑事摘発のほか、税関差止や啓蒙広告など、さまざまな模倣品対策を講じている。中国においては、これまで本訴訟含めてPA製品の模倣品生産・販売会社延べ10社以上に対して、同社商標権あるいは意匠権の侵害を理由とする訴訟を提起してきた。いずれの裁判においても同社主張が認められ、粗悪な模倣品の生産・販売などを差し止めている。

同社は「お客様をはじめすべてのステークホルダーを粗悪な模倣品から守り、ブランドの信用・信頼を確保するため、当社は引き続きブランドおよび知的財産権を毀損する行為に対して毅然たる態度で臨んでまいります」と伝えている。

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