ぴあ、21年4月〜22年3月期は赤字幅縮小 23年3月期は黒字浮上の見通し

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ぴあは5月12日、2022年3月期の連結業績(2021年4月1日〜2022年3月31日)を発表した。

同社グループの当連結会計年度の業績は、連結売上高258億2,900万円(前年度は、旧会計基準売上高673億5,500万円)、営業損失8億3,300万円(前年度は、同営業損失62億3,100万円)、経常損失8億4,500万円(前年度は、同経常損失60億800万円)、親会社株主に帰属する当期純損失11億2,200万円(前年度は、同親会社株主に帰属する当期純損失66億6,400万円)となった。

なお、収益認識会計基準の適用により、期首より売上高が純額に変更となったが、当該基準を適用しなかった場合の売上高は1,218億6,500万円であり、対前年度比では545億900万円の増加(対前年度比180.9%)となった。

当連結会計期間における同社グループの連結業績は、秋以降、ワクチン接種の促進、感染者数の減少に伴う経済活動の回復とともに市場も好況に転じ、構造改革等も奏功し、第3四半期には同社も2年ぶりの完全黒字化を達成した。しかし、年明け以降からのオミクロン株の急速な感染拡大による、まん延防止等重点措置の再発令の影響で、イベントの開催制限や外国人の入国規制が再び強化され、市場の回復も足踏みを余儀なくされた。その結果、第3四半期には旧基準売上で390億円規模まで回復するも、第4四半期には再び330億円に縮退、経常損益ベースで約8億円の赤字着地となった。

翌連結会計年度(2023年3月期)の連結業績の見通しについては、売上高350億円(旧会計基準で1,600億円)、営業利益7億円、経常利益4億円、親会社株主に帰属する当期純利益3億円となる予想だ。

さらに加えて、『ライブ・エンタテインメント白書』(昨年9月発行)のライブ・エンタテインメント市場規模将来推計にて発表されたように、2023年にはコロナ禍前の水準を上回る回復が予想されることを前提に、2023年度(2024年3月期)の同社業績については、いわゆる「両利きの経営」を念頭におきつつ、当面の市場回復に即応した事業構造改革に一段と傾注し、2018年度の売上高(旧会計基準約1,800億円)、営業利益(約14億円)を上回る水準を目指すとのこと。

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