エムアップHD、21年4月〜9月期は売上高増加と収益性向上により営業利益40%超の大幅増益

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エムアップホールディングスは11月12日、2022年3月期第2四半期の連結業績(2021年4月1日〜2021年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間における売上高は63億1,400万円(前年同期比7.0%増)、営業利益は7億7,500万円(前年同期比40.1%増)、経常利益は8億3,800万円(前年同期比43.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億1,600万円(前年同期比44.6%増)となった。

コンテンツ事業に係るファンクラブ・ファンサイト事業等では、引き続き新型コロナウイルス感染症により、ライブやコンサートの開催自粛の影響から一部のファンクラブ/ファンサイトでは会員数の減少が見られたものの、新規ファンクラブ/ファンサイトの開設と新規会員の獲得が順調に進んだことから、全体の会員数は下げ止まり上昇に転じたことなどにより、売上高は48億3,100万円(前年同期比1.3%増)となった。

コンテンツ事業に係るEC事業では、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、アーティストグッズ等の販売がライブやコンサート等の会場からECへとデジタルシフトが進んだことから、EC事業の収益基盤も拡大した。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止や延期となったコンサートグッズのEC販売という特需は剥落したことから、通常通りの商品取り扱いとなった。以上の結果、売上高は4億300万円(前年同期比27.8%減)となった。

コンテンツ事業全体での売上高は52億3,400万円(同1.7%減)、セグメント利益は8億7,400万円(同10.4%減)となった。

電子チケット事業は、徐々に有観客でのライブ、イベントは増加しつつあり、非接触による精度の高い顔パス入場システムの導入など新たな取り組みを行ってきた。まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益は低調な水準が続いるが、電子チケットの発券枚数やチケットのトレード数は想定以上に推移したことなどにより、売上高は10億2,800万円(同87.9%増)、セグメント利益は1億6,000万円(前年同四半期は1億4,600万円のセグメント損失)となった。

その他事業には、上記2つのセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にアパレルや出版、プロダクション業務が含まれる。将来の収益獲得に向けた事業育成を行うとともに、アニメ作品の公式オンラインストアの運営、受託などを行い、売上高は5,200万円(同78.2%増)、セグメント利益は1,400万円(前年同四半期は100万円のセグメント損失)となった。

今期(2022年3月期)の見通しについては、売上高136億円(前年同期比10.3%増)、営業利益13億円(前年同期比17.4%増)、経常利益13億円(前年同期比11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億3,000万円(前年同期比31.7%増)を見込んでいる。

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