アップル、音楽制作ソフト「Logic Pro X 10.5」発表 最大規模のアップデートに

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アップルは5月12日、音楽制作ソフト「Logic Pro X」のメジャーアップデートとなる「Logic Pro X 10.5」を発表した。

新しいバージョンは、プロ仕様のLive Loops、完全に再設計されたサンプリングワークフロー、ビートメイキングのための新しいツールにより強化されている。強力なクリエイティブツールを取り揃えたことにより、Logic Pro X 10.5はすべてのミュージシャン、とりわけエレクトロニックミュージックの制作に携わるアーティストには非常に大きなリリースとなることだろう。

Appleのアプリケーションプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、スーザン・プレスコット氏は「MacとLogic Pro Xは、私たち皆が愛する音楽を、世界トップクラスのミュージシャンとプロデューサーが創り出すのに欠かせないツールとなっています。Logic Pro X 10.5は、Logic がLogic Pro Xとして生まれ変わって以来、最大のアップデートです。Logicを使い始めたばかりのミュージシャンから、グラミー受賞アルバムを何枚もリリースしているプロデューサーまで、あらゆるアーティストの創造力を刺激するパワフルな新ツールが多数用意されています。Logic ユーザーの皆さんが次に作り出す作品を耳にする日が待ち切れない思いです」と述べている。

Logic Pro X 10.5を先行導入したプロのミュージシャンおよびプロデューサーたちは、その興奮を次のように語っている。

フィネアス・オコネル氏

(グラミー受賞作プロデューサー。代表作には、ビリー・アイリッシュ「Bad Guy」やアルバム「When We All Fall Asleep, Where Do We Go?」など)

Logic Pro Xは、私にとっては常に唯一無二のDAWです。そのワークフローに並ぶものはなく、内蔵のサウンドライブラリは音楽を作るのに最初から欠かせませんでした。新たに加わったQuick SamplerとDrum Machine Designerのおかげで何時間もスタジオにこもって音色やキットを組み立てていた時間を、新しいヴァースを書いたり70テイク分のボーカルを編集することに使えるようになりました。

デンゼル・バプティスト、デヴィッド・ビラル氏

(Take a Daytripメンバー、グラミー受賞候補作プロデューサー。代表作には、リル・ナズ・X「Panini」、シェック・ウェス「Mo Bamba」、トラヴィス・スコット&キッド・カディ「THE SCOTTS」、ジュース・ワールド「Legends」、デュア・リパ「Good In Bed」、YBNコーデー「Kung Fu」など)

Logic Pro X 10.5は音楽作りのアプローチを変えてくれました。新機能はすべて試してみました。MacBook Proの内蔵マイクロフォンを使ってQuick Samplerに直接録音したり、アーティストの演奏を録音しながらLive Loopsのグリッドを使って即興で曲をアレンジしてみました。もう何年もLogicをすべての音楽制作に使っていますが、この新バージョンがあれば長い間聴いてもらるような曲でもより短い時間で作ることができるでしょう。

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