音楽テック・スタートアップの登竜門「Midemlab」がファイナリストを発表

ビジネス

Midem 2019(6月4-7日、フランス・カンヌ)で開催されるスタートアップ・コンペティション「Midemlab」の今年のファイナリストが発表された。

世界中の応募の中から選ばれたスタートアップが、音楽、テクノロジー領域のプロフェッショナルからなる審査員にピッチを行う。

各部門と選出されたスタートアップは下記で、音楽ビジネスの課題を解決するテクノロジーから、体験を変えるイノベーションまで幅広いスタートアップがラインアップされている。

なお、Midemはスタートアップ企業のメンバーを数多く迎えるために、特別にスタートアップ価格395ユーロ(通常825ユーロ、税抜き)を提供している。参加者は音楽 x テクノロジー、投資、オープンイノベーションなどをテーマにしたカンファレンスやネットワーキングに参加できる。

また、Midemでは音楽とテクノロジー双方のコミュニティを活性化する事を目的として、「Music & Tech Meet Up」を6月6日現地時間18:30よりMidemビーチで開催する。ここでは世界中から集まる音楽、テクノロジーそれぞれのプロフェッショナルと交流することができる。
 

各部門とファイナリスト

音楽制作&教育部門
・BIG EAR GAMES(フィンランド)
 スマホゲームを通じて作曲学べるアプリ
・ENDLESS(イギリス)
 スマホを通じて離れていても共同で楽曲制作が行えるアプリ
・JAMBL(ドイツ)
 自分で使ったビートと撮影した動画や画像を自動的にシンクロさせて楽曲やMVが作れるアプリ
・LONOFI(フランス)
 気分やムードに応じてA.I.が自動的に環境音を生成するサービス
・MUZEEK(フランス)
 動画の内容に応じて最適なサウンドトラックを自動で作曲/生成するアプリ
 

「Midemlab」音楽制作&教育部門

ミュージック・ディスカバリー/ディストリビューション部門
・ALISSIA MUSIC(ドイツ)
 ユーザーの気分に合わせた音楽を自動で再生するアプリ。個人情報はブロックチェーンで暗号化
・BANDING(ハンガリー)
 似たジャンルやキャリアのバンドを繋げて“対バン”をマッチングするサービス
・CLAPCHARTS(フランス)
 アーティストがアップロードした楽曲をリスナーやレーベル、出版社に聴いてもらい反応やフィードバックを提供するアプリ
・CLICKNCLEAR(イギリス)
 チアリーディング、シンクロナイズドスイミン等、スポーツ・パフォーマンスの時に最適なオリジナル楽曲をライセンスするサービス
・SOUNDTRACKT(デンマーク)
 自分の楽曲を直接販売、ライセンスができるサービス
 

「Midemlab」ミュージック・ディスカバリー/ディストリビューション部門

マーケティング/分析部門
・LEGITARY(オーストリア)
 ストリーミング・レポートの間違い等を分析してロイヤリティ収入を適正化するサービス
・MUSICLIST(スペイン)
 スペイン、イタリア等のラテン民族や関連する国のチャートや音楽傾向をA.I.で分析しレコメンとするサービス
・MUSIIO(シンガポール)
 大量の音楽をA.I.で“聴く”ことでカテゴリー付けなどの分類を効率的にできるプロダクト
・PAPERCHAIN(アメリカ)
 音楽/映像ストリーミングからのデータを基に収入予測を立てて、サービスよりも早く支払いをするサービス。
・WEDAO(ロシア)
 ライブのプロモーションをA.I.を活用して最適なインフルエンサーとマッチングさせ、またブロックチェーンのスマートコントラクトで会場のブッキングや契約を効率化するサービス
 

「Midemlab」マーケティング/分析部門

体験テクノロジー部門
・JOUÉ(フランス)
 鍵盤部分のパーツを手軽に着せ替えてさまざまな楽器を演奏できるモジュラー型のMIDIコントローラー
・MI.MU(イギリス)
 両手のジェスチャーを検知するグローブで演奏やボイスコントロールができるウェアラブル楽器
・MuX(デンマーク)
 VR 空間内でパーツを自由に組み合わせて楽器を作って演奏できる仮想モジュラー型楽器
・ODIHO(フランス)
 様々な音源を配信先のチャンネルに応じて、ノイズを消し最適な音質に変換するクラウドサービス
・TUNEFORK(イスラエル)
 ユーザー毎の“聴こえ方”を分析して音声フィルターを生成する事で、通話、音楽、映像などの音声データを最適化するテクノロジー
 

「Midemlab」体験テクノロジー部門

 

関連タグ

オススメ