JASRAC、著作権使用料徴収額が過去最大の下げ幅

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一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、2010年定例記者会見を開催し、2009年度の音楽著作権使用料の徴収額を公表した。

2009年度の使用料徴収額は前年度比3.1%減の1094億6429万7713円で、減収額が約35億円と過去最大の下げ幅となった。

内訳は、市場の縮小などにより「オーディオディスク」が前年度比17.4%減の169億3895万6150円と前年度を大幅に下回ったほか、「放送等」「コマーシャル送信用録音」なども景気低迷の影響を受け、前年度を下回った。

一方、「インタラクティブ配信」の徴収額は増加傾向にあり、「動画等ストリーム」は、動画投稿(共有)サイトへの利用許諾への積極的な取組みにより前年度比43.8%増の7億6720万1359円となった。

また、着うたフルが前年度並みを維持したほか、パソコン向けの音楽配信の市場の拡大により、「ダウンロード」が昨年度比18.2%増の51億1988万9528円となっている。
 


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