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YOUはどうしてフジロックへ?-Visitor Interviews at FUJI ROCK FESTIVAL’24- アジア最大級の野外フェス『フジロック』が海外音楽ファンに支持される理由、海外音楽ファンの目に映る『フジロック』の魅力とは【3】

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海外からの『FUJI ROCK FESTIVAL』(以下、フジロック)来場者を中心に現地インタビューを実施し、アジア最大級の音楽野外フェスティバル『フジロック』が彼らの目にはどのように映っているのかについて様々な視点で『フジロック』の魅力に迫るSPICEオリジナル企画「YOUはどうしてフジロックへ?」。2回目となる今回は、2024年7月26日・27日・28日に新潟県湯沢町苗場スキー場にて取材を行いました。

『FUJI ROCK FESTIVAL’24』には、ヘッドライナーのTHE KILLERS、KRAFTWERK、NOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDSを筆頭に国内外200組以上のアーティストが出演し、前夜祭からの4日間で延べ9万6,000人が来場。主催者によると、そのうち2024年のインバウンド来場者数は前年と同じく全体の10%にのぼったそうです。本稿では15組の海外音楽ファンが語った『フジロック』の魅了を紹介します。

 

■Liliさん & Deliseさん from USA

Washington DCエリア出身のリリさん(38歳)とデリースさん(55歳)は、フジロック初参加。金沢に引っ越してこられて1年という友だち2人組は、日本語と英語を交えてインタビューに応えてくれました。

どのアクトを観たか訊ねると、リリさんは「MAN WITH A MISSIONと10-FEETを見ました。よかった〜! 本当に楽しかった」と、とっても満足そう。一方、デリースさんは「GLASS BEAMSを見たわ。 楽しみなのは、No Name, SAMPHA、KING KRULE and THE YUSSEF DAYES EXPERIENCE」とのこと。

フジロックの好きなところは?の問いに「全部」と即答されたリリさんは、他のフェスの参加経験もおありで、「アメリカ・シカゴで開催されたRiot Festに仕事で行きました。パンクロックのフェスでした」とのこと。それと比べてフジロックはどうかと訊ねると、「もっと大きいです。フジロックにはたくさん家族がいます。It’s so nice!いいですね! でもRiot Festは家族がいない(笑)」とコメント。お二人とも、またフジロックに来たいそうです。

 

■Simonさん & Maxさん from USA

New Yorkからお越しのサイモンさん(32歳)、マックスさん(33歳)はフジロックに1日キャンプで初参加。フジロックを選んだ理由について、マックスさんは「音楽フェスを通して日本を知る体験をしたかったから。どんな文化なのか経験すること、それから人々との出逢いもね」とコメント。

この日、会場に来る途中でトラブルがあったそうで、「電車を乗り過ごしてしまって。自分たちのミスですが、かなり遠くまで行ってしまいました。それ以外は楽な旅でしたよ」と笑いながら話してくれました。

そんな二人のお目当てアーティストは、Eyedress、No Name、Kraftwerk。母国の音楽フェスにも多数行くという二人に、フジロックについて訊ねると素敵な答えが返ってきました。「美しいロケーションで、人々は互いのスペースとすべてに敬意を払っている。すべてがスムーズ。それはすべて整理されていて、素敵で。いいエネルギーを感じます

 

■Hiyonさん & Donghyunさんfrom South Korea

ヒヨンさんとドムヤンさんは、韓国からフジロックのために来日したカップル。初参加の二人がフジロックを知ったのは10年ほど前のこと。「ここに来たかったんです!でも長いコロナの時期があったので来られませんでした」とドムヤンさん。会場までの道のりについては、「今ではチケット購入ページの英語版もありますし、すべてのインフラがしっかりサポートされているのでとても快適です。新幹線やシャトルバス、キャンプなどは外国人でも気軽に利用できます」とコメント。念願叶い、フジロックにやってきた二人が観たいアーティストを訊ねると、ヒヨンさんは「私はフェスが好きなんです。一番好きなアーティストが出るわけではないけど、フェスが好きなので来ました」、ドムヤンさんは「The Killersです。彼らは長いこと韓国にも日本にも来なかったし、コンサートは何度も中止になっています。でも彼らが今回フジロックに来たことはとても素晴らしく、奇跡的でした! Awichはとても…衝撃的でした。素晴らしかった。先月、川崎で開催された『Dead Pop Festival 2024』で初めて彼女を見ました。すてきなアーティストです」と熱く語る場面も。

他のフェスにもよく行くという二人。フジロックの魅力について、ドムヤンさんは次のように語ってくれました。「フジロックは世界中のどのフェスにもない、替えの効かない唯一無二のフェス。日本の山深い森の中の、非常に大きなスキー場で開催されている点に意味がありますし、他との大きな違いでもありますよね。このような森や自然環境の雰囲気がフジロックの真髄であると私は思います」

 

■Sannaさんfrom Finland & Robさんfrom UK

フィンランド出身のサナさん(45歳)とイギリス出身のロブさん(39歳)夫妻は、現在お住まいの香港から2019年以来2度目となるフジロックに参加。ロブさん曰く、フジロックには香港から多数の音楽ファンが来ているとのこと。

観たいアーティストは、「The killersかな。彼らのライブは何度も観ています。The last dinner partyはすごく良かったわ。とってもエネルギッシュで、これぞガールズパワーという感じでした」とサナさん。ロブさんは、「フィールド・オブ・ヘヴンで聴けるファンクミュージックがすごく好きなので、Ghost-Noteは素晴らしかったし、今日のCelebration of The Metersもとても楽しみ。The Yussef Dayes Experienceもかなりいいですからね」と、にっこり。

前回はキャンプで参加したものの、台風の影響で水浸しとなり大変な目に遭ってしまったそう。その時のことをロブさんは、「あれはクレイジーでした。今回はとてもラッキーですよね(笑)」とコメント。その経験から今回はキャンプではなくI campというホステルに滞在したそう。

フジロックにリクエストしたいことは、「水です。水はとても大切なので、給水施設のようなものがもっとあるといいですね。今日はそれほど暑くありませんが、一昨日はとても暑かったです」とのこと。それ以外は特にないそうで、「とても良くオーガナイズされていると思います。ステージからステージへと歩いていくと、小さな遊びがたくさん隠されているのも素敵。それに、すべての年齢層が楽しめる何かがある」と楽しんでいる様子。ロブさんも「立地が一番重要だと思います。ここはとてもユニークで美しい。それがこのフェスを特別なものにしている。それに加えて、私たちが行ったことのあるヨーロッパやアジアの多くのフェスよりもオーガナイズされていると思います。フジロックは最も組織的で洗練されたフェスティバルのひとつでしょうね」

 

■Siennaさん、Whitneyさん、Maddoxさん & Nathanさん from USA

シエナさん(44歳)、ホイットニーさん(16歳)、マドックスさん(13歳)、ネイサンさん(42歳)ファミリーは、テネシーから2週間の休暇で来日。フジロックには全員初参加で、エンゼルグランディア越後中里に宿泊中。7人のファミリー&フレンドのグループのうち3人は別行動中だったので、家族4人に話を伺いました。

フジロックを選んだ理由について、母シエナさんは「私たちは旅行するとき、音楽に触れるのが好きなんです。この旅行中にフジロックが開催されることを娘が見つけたので来ました」とコメント。観たいアーティストについて、「Rufus Wainwrightを観たよね。あとNoel GallagherとTurnstileを見たい」というホイットニーさん。続いてて、シエナさんが「Turnstileは絶対にね」、ネイサンさんも「私たちはTurnstileの大ファンなので」と、ひとこと。

フジロックについては、全員が「きれいで清潔」と回答。「メンフィスにはいくつか音楽フェスがあります。5月のBeale Street music festivalとMempho music festival。どちらも本当に好きなフェスですが、それらの規模は小さい。彼のバンドはいつもそこで演奏しているんですよ」というシエナさんの言葉から、実は夫のネイサンさんは、Dead Soldiersというバンドのメンバーであることが判明。そんな彼は、「我々はフェスで演奏するのが好きですが、フェスを訪れるのも好きです。これまであちこちのフェスに行ってきました。確かに、フジロックの方が綺麗で清潔ですね。芸術やもっとインタラクティブなもの、より多くの自然がある。この渓谷のある環境は、本当に…本当に素晴らしいと思います。楽しさとモダンさが同時に感じられ、神聖さも感じられる。間違いなく、日本訪問の良い締めくくりになりました」と語ってくれました。

取材・文=早乙女 ‘dorami’ ゆうこ

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