広告・取材掲載

広告・取材掲載

TikTok、2025年最大のヒット曲は1962年リリースのコニー・フランシス「Pretty Little Baby」

ビジネス 海外

TikTokは12月9日、2025年にTikTokで最も人気を集めたアーティストや楽曲、音楽トレンドを選出する「TikTok Year in Music 2025」を公表。KATSEYEと1960年代初めのヒット曲がトップに輝いた。

「グローバル・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたKATSEYEは、今年だけで同プラットフォームでの楽曲の総再生回数が300億回以上となり、楽曲を使用した総投稿数は1,200万件を記録した。

注目すべきは、今年7月に亡くなったコニー・フランシスの1962年のヒット曲「Pretty Little Baby」が「グローバル・ソング・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことだ。楽曲の使用回数は2,840万回以上、楽曲を使用した投稿の総再生回数は686億回を超えた。

TikTokでバイラルヒットした後、彼女の楽曲の中で最もストリーミング再生された曲となり、Spotifyだけで1億3,000万回以上再生されている。今年のビルボード・グローバル200チャートで5週間、英国オフィシャル・チャートで4週間ランクインした。再ブレイクした結果、コニー・フランシスは今年TikTokに参加した。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

TikTok、今年いちばん再生された曲はなんと63年前の曲に。今年7月に亡くなったコニー・フランシスの1962年のヒット曲「Pretty Little Baby」が686億再生。いつか「ストリーミングの普及で新曲より過去の曲の方が圧倒的に聴かれる時代になっているので、過去曲の宣伝が大事になる。これは常識の転換」と伝えたが、まさかここまではっきり出るとはという感じだ。なおSpotifyでの新曲の再生割合は三割ほどで、18ヶ月以上たった曲の再生割合は7割。今年10月に大バズリし、TikTokのソングオブ・ザ・イヤー候補だったHAVEの「I RUN」はボーカルをSunoで作っていたので、そのまま選ばれれば史上初のAI曲選出になったかもしれないが、ボーカルが既存アーティストに酷似していたのでチャートやSpotify、YouTubeから削除され失速した。これも今年の象徴的な事件だった」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

ポッドキャスト概要:

Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り

「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

Spotifyでポッドキャストを聴く

プレイリスト概要:

記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち

月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!

Spotifyでプレイリストを聴く
@musicman_nusicman