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JVCケンウッド、25年4月~9月期は32%減益 通期予想を上方修正

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JVCケンウッドは、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績(2025年4月1日~9月30日)を発表した。

売上収益は、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業が部品供給不足による生産・販売減の影響を大きく受けたことに加え、モビリティ&テレマティクスサービス分野及びエンタテインメント ソリューションズ分野のメディア事業で米国の関税措置による影響を受けたことなどから、全社では前年同期比で約73億円減(4.1%減収)となる1,693億2,100万円となった。

同社は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除したものを「事業利益」としている。事業利益は、減収の影響を受けたことなどから、前年同期比で約47億円減(36.1%減益)となる83億1,900万円となった。

営業利益は、その他の収益・費用が改善したものの、事業利益が減益となったことなどから、前年同期比で約39億円減(28.9%減益)となる96億3,300万円となった。税引前中間利益は、営業利益が減益となったことなどから、前年同期比で約42億円減(28.9%減益)となる102億9,200万円となった。親会社の所有者に帰属する中間利益は、税引前中間利益が減益となったことなどから、前年同期比で約36億円減(32.4%減益)となる75億円となった。

モビリティ&テレマティクスサービス分野の売上収益は、前年同期比で約13億円減(1.3%減収)となる954億3,200万円、事業利益は同約6億円増(27.8%増益)となる25億4,500万円となった。

セーフティ&セキュリティ分野の売上収益は、前年同期比で約49億円減(10.0%減収)となる437億2,500万円、事業利益は同約48億円減(48.3%減益)となる51億2,200万円となった。

エンタテインメント ソリューションズ分野の売上収益は、前年同期比で約8億円減(2.9%減収)となる258億6,600万円、事業利益は同約4億円減(45.5%減益)となる5億2,600万円となった。売上収益については、メディア事業が米国の関税措置による影響を受けたことなどから、前年同期比で約21億円の減収。エンタテインメント事業はコンテンツビジネスの販売が堅調に推移したことなどから、前年同期比で約13億円の増収となった。事業利益については、エンタテインメント事業が増収により増益となったものの、メディア事業が減収影響を受けたことから、エンタテインメント ソリューションズ分野全体では、前年同期比で減益となった。

第3四半期連結会計期間以降は、無線システム事業での部品供給不足の解消による挽回生産のタイミングがやや後ろ倒しとなるものの、これまで取り組んできた各種施策により米国の関税措置による影響の軽減が見込まることから、通期の業績予想を5月1日に公表したものから上方修正した。売上収益は従来予想3,580億円→3,600億円、事業利益は200億円→210億円、営業利益は190億円→205億円、税引前利益は195億円→210億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は140億円→155億円になるとみている。

@musicman_nusicman