エスエム・エンタ創業者の新会社、所属アーティストのAIチャットボット発表へ A2O Mayら
韓国のエスエム・エンタテインメント創業者である李秀満(イ・スマン)氏が立ち上げた米国拠点の芸能事務所「A2Oエンターテインメント」は、A2O Mayなど自社所属アーティストとファンが24時間会話できるAIチャットボットのアプリ「Blooming Talk」を8月に市場投入する計画だ。当初の対象市場は、韓国、中国、米国、日本。中央日報が伝えた。
アーティストと直接メッセージのやり取りができる「ヒューマントーク」と、AIが生成したアーティストのバーチャル・バージョンがパーソナライズされた応答を提供する「AIトーク」の、2つの会話モードがある。
このほか、日本語を含む30カ国語に対応したリアルタイムのAI音声通話機能や、アーティストが写真やテキストをアップロードする「モーメント」や、チャットボットとのインタラクションに応じてユーザーが写真をアンロックできる「独占フォト」ページを備えたソーシャルメディア・フィードも用意。アーティストの声で目覚ましアラームを設定することもできる。
アーティストのAIペルソナは実際の会話に基づいて訓練されており、ユーザーの好みに基づいてさらにカスタマイズ可能だ。
同アプリには、厳格な倫理的ガイドラインと運営ポリシーが盛り込まれ、性的コンテンツや不適切な言葉が禁止される。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
「これはすごそう。"K-POPの父"イ・スマンの新会社が出したAIチャットアプリ「Blooming Talk」。所属アーティストの実際の会話を学習した「AIペルソナ」が30カ国語に対応で受け答えしてくれる「AIトーク」、生のチャット「ヒューマントーク」、生の写真をアップする「モーメント」、チャットのインタラクションで解禁される「独占フォト」、アーティストの生声の「目覚ましアラーム」など、スーパーファンPFで即戦力となりそうな実戦的なボットに仕上がっているようだ。一昨年、私は連載でアーティストAIの誕生を予告したが、テキスト→画像→CG→演奏(音楽的センスのコピー)と段階を踏んで進んでいくと考えていた。イ・スンマンはK-POPの方程式、K-POP式のプロデュースのフォーマットを作り上げた存在で、73歳となった現在それを韓国以外のアメリカなど他国のアーティストに適用する挑戦に挑んでいる。そしてアーティストAIの第1段階といえるテキスト(ボット)でも、ひとつのフォーマットを作ってみせようとしている。」ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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