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オンライン音楽サービスの聴取人数、音楽ラジオに匹敵 英リスニング習慣調査

ビジネス 海外

英国の通信業界の監督機関Ofcomは5月21日、英国におけるリスニング習慣に関する報告書の2025年版を公表した。 

毎週オンライン音楽サービスを聴いている人(16歳以上の成人)は約10人に6人で、音楽ラジオを聴いている人に匹敵。若年層は、55歳以上と比べて音楽ストリーミングサービスを聴く傾向が2倍以上ある。 

音声アシスタント(アレクサ、Googleアシスタント、Siriなど)を使っている人の71%が、ラジオだけでなく、音楽ストリーミングやポッドキャストなど他のタイプのオーディオも聴くためにも使用。スマートスピーカーは音声アシスタントに最も広く使われているデバイスで、ラジオを聴く音声アシスタントユーザーの54%がスマートスピーカー経由で音声リクエストを行っているのに対し、スマートフォンを使っているのは20%にとどまる。 

成人の22%が毎週ポッドキャストを聴いており、若年層と高所得世帯での利用率が高い。ポッドキャストは個人用デバイス(スマホなど)で聴く傾向が強く、ラジオ(特に音楽ラジオ)は家庭用共有デバイス(ラジオ受信機やスマートスピーカーなど)で聴く傾向が強い。 

(文:坂本 泉)  

榎本編集長「誰がどこで音楽を何時間聴いているかというデータはチャートやSpotifyなどからは得られないが、イギリスだとOfcomが毎年、発表してくれているので、日本のNHKやレコ協のデータと比較して私は資料を作ることもある。イギリスはグラフの通りBBCがAppleより強いのが特徴。BBCはアプリやネットサービスが充実しており、衰退する世界の放送業界でお手本になっている。今回の元記事のRAINNEWSはアメリカ・イギリスのラジオ関係の業界報道が充実している。今はラジオ関係と言ってもストリーミングもポッドキャストも入るので重宝する」 

 

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。