TikTok、「世界で最もダウンロードされたアプリ」の首位陥落

ここ数年、「世界で最もダウンロードされたアプリ」の王座を守ってきたTikTokだったが、ChatGPTに追い抜かれたことが分かった。SEOやコンテンツマーケティングに特化したリソースを集めたサイト「Backlinko」が5月8日伝えた。
2025年4月のダウンロード数を見ると、ChatGPTがGoogle PlayとiOSを合わせて5,200万回。これにTikTokとInstagram(共に3,900万回)、Facebook(3,100万回)、WhatsApp(2,700万回)が続く。
ChatGPTのダウンロード数の伸びは前月比で12%、2025年1月比では38%だった。
Digital Music News(DMN)は「このマイルストーンは、特に音楽とテクノロジーの両方のトレンドをけん引することの多い若いZ世代において、アプリの優位性が劇的に変化したことを意味する」と評価。OpenAIが3月に画像生成の大幅なアップグレードやAI音声機能の改善など、いくつかのメジャーアップデートを実施した上、ChatGPTの会話型インターフェース、画像ツールなどが、即座にインタラクティブな体験を求めるZ世代の需要に合致していると述べた。
(文:坂本 泉)
榎本編集長「世界で最もダウンロードされたアプリがTikTokからChatGPTに入れ替わった。DMNは「Z世代において、アプリの優位性が劇的に変化したことを意味する」とコメント。ChatGPTの開発元OpenAIは、iMacやiPod、iPhoneのデザインを手掛けたジョナサン・アイブ(Appleの元No.2)の会社を買収し、新しい端末の開発にも入っている。iPhone誕生以来のソフト、ハード両面での革新が起きれば、それはスマホ+サブスク+SNSの時代をかつてのCD+Walkman+放送のように過去にしてしまうかもしれない」
ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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