ソングライターの67%が「ストリーミング収入が少ない」と回答 英MIDiA調査

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英国の音楽専門コンサルティング・ファームであるMIDiA Reserchは7月31日、ソングライター300人以上を対象に実施した調査報告書を公表した。それによると、調査対象者の67%が、実質的なストリーミング収入の欠如を主な課題に挙げている。

ソングライター間の収入格差大きく、回答者の10%が年間30,000ドル以上、54%が1,000ドル未満の収入だった。また、大半が成功とは「『創造的な充足感』と『自作したもので持続可能な生計を立てること』」だと定義した。

一方で、ソングライターが実現したいことと、利用可能なツールやサービスとの間に断絶があることも明らかとなった。多くはシンク(映像につける音楽)の機会を強く求めているものの、シンクサービスが出版契約を結ぶ主な理由にはならないと回答。スキルアップを望むが、利用可能なリソースを積極的に探していないと述べた。

ほとんどのソングライターは、ソーシャルメディア上でソングライティングを軸としたブランドとファンベースの構築を目指しており、オンラインでのプレゼンスと認知度の重要性が高まっていることが浮き彫りになった。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「英調査結果。ソングライターの67%が「ストリーミング収入が少ない」と回答。10%が音楽の年収30,000ドル以上(約450万円以上)、54%が1,000ドル未満(約150万円未満)と厳しい経済環境にある」

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。