音楽教室での演奏の著作権使用料に関する裁判、生徒の演奏に関してJASRACの上告を棄却
音楽教室事業者(一審提起時合計253名)が日本音楽著作権協会(JASRAC)を被告として提起した訴訟について、最高裁判所第一小法廷(深山卓也裁判長)は、教師の演奏および録音物の再生に関して、音楽教室事業者の上告受理申立てを不受理とする決定(7月28日)をし、10月24日、生徒の演奏に関して、JASRACの上告を棄却するとの判決をした。
これにより、音楽教室における演奏利用について著作権が及ぶことが確定。争点の1つである生徒の演奏については、JASRACの主張が認められなかった。
今回の判決を受けてJASRAC 伊澤一雅理事長は、音楽教室事業者が全国各地で音楽文化の発展に向けて尽力してきたことに対して理解を示しつつ「先んじて契約をした事業者に結果を報告するとともに、音楽教室事業における演奏利用に著作権が及ぶという判断が確定した以上、必要なライセンスを提供できるように関係者と速やかに話し合いを進めていきたい」と語った。
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