JASRAC、2022年6月分配期における著作物使用料の分配額は前年度同期比106.8%の284億円余

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は6月10日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2022年6月の分配額は、284億53万6,012円、前年度同期比106.8%となった。なお、権利者への送金の際、上記分配額から管理手数料、所得税等を控除する。また、分配日程は、当初の予定から前倒ししている。

JASRACは、音楽の利用者から支払われた著作物使用料を年に4回(3月、6月、9月、12月)権利者に分配している。2022年6月の分配は、主に2021年10月から2022年3月の使用料収入を反映したもの。使用料の入金から分配までに要する期間は科目によって異なる。

演奏会等・大規模演奏会等は、市場が回復傾向にあることから、演奏会等が約11.7億円(前年度同期比230.5%)、大規模演奏会等が約2.0億円(前年度同期比110.2%)となった。

放送等は、使用料算定の基礎となる2020年度の放送事業収入の減少により2021年度の年間使用料徴収額が減少したことなどから、約61.7億円(前年度同期比91.4%)となった。

ビデオグラムは、アイドルグループのヒット製品が複数あったことなどから、約27.2億円(前年度同期比123.6%)となった。

インタラクティブ配信は、サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が引き続き好調を維持していることなどから、約96.1億円(前年度同期比112.8%)となった。

分配対象楽曲数は、232万4,756曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者6万8,472人、音楽出版社2,828社。このほか、115の外国団体を通じて29万730人の著作者、3万3,598社の音楽出版社にも使用料が分配される。

JASRACは、「今後もクリエーター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります」と伝えている。

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