スペシャ、平成30年3月期の連結業績を発表

ビジネス

スペースシャワーネットワークは、4月27日、平成30年3月期の連結業績を発表した。

当連結会計年度における連結業績は、売上高は15,086,020千円と前年同期比286,452千円増(同1.9%増)、営業利益は589,923千円と前年同期比1,382千円増(同0.2%増)、経常利益は636,367千円と前年同期比9,723千円増(同1.6%増)となったものの、投資有価証券評価損を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は333,026千円と前年同期比16,577千円減(同4.7%減)となった。

セグメント別の業績は以下の通り。

メディア・コンテンツ セグメントは、音楽チャンネルの運営を中心に関連イベントやコンテンツプロデュースを展開するSPACE SHOWER TV事業、アーティストマネジメントからレーベル及びディストリビューションまでアーティストビジネスを360度展開するSPACE SHOWER MUSIC事業、音楽周辺のポップカルチャー領域を開拓するSPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業、及び「WWW」「WWW X」を運営するライブハウス事業の4つの事業ユニットを中心に、連結子会社・Pヴァインのレーベル事業、コネクトプラスのファンクラブ事業、インフィニアのコンセプトカフェ事業等を加えて、各事業分野の成長施策の推進にあたっている。

SPACE SHOWER TV事業は、同社主催の野外ライブイベント「SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2017」が過去最大となる7万人の動員を記録し成功を収めたことや、有料放送におけるスカパー!サービスの加入世帯数が減少傾向にあるなかで、加入推進施策が奏功し、「スペースシャワーTV」への配分単価が前年同期比で上昇したことなどにより、売上高、経常利益ともに、前年同期を上回った。

SPACE SHOWER MUSIC事業は、定額のサブスクリプション音楽配信サービスの拡大に伴い、配信売上が増加したものの、前連結会計年度に大躍進した当社所属アーティスト関連売上の反動減もあり、売上高、経常利益ともに前年同期を下回った。

SPACE SHOWER ENTERTAINMENT事業は、インフィニアの運営するコンセプトカフェ「@ほぉ〜むカフェ」で、新店オープンなどの効果により来店客が増加し、売上高、経常利益ともに、前年同期を上回った。

その他、ライブハウス事業は、2号店「WWW X」が好調に推移し、1号店「WWW」との一体運営によるコストの効率化が実現し、売上高、経常利益ともに前年同期を上回った。

この結果、同セグメントの売上高は13,345,900千円と前年同期比47,572千円減(同0.4%減)となり、経常利益(セグメント利益)は503,686千円と前年同期比54,630千円減(同9.8%減)となった。

映像制作 セグメントは、大型ライブ映像制作の受注が増加したことなどにより、売上高は1,740,119千円と前年同期比334,025千円増(同23.8%増)となり、経常利益(セグメント利益)は112,613千円と前年同期比39,644千円増(同54.3%増)となった。

平成31年3月期の見通しは、SPACE SHOWER TV事業において、デジタル動画配信サービスに向けた先行投資を進めていることやスカパー!視聴者に向けたHDTV化への対応コストが増加すること、SPACE SHOWER MUSIC事業において、CDパッケージ等の販売数減少が見込まれること、さらに、映像制作セグメントにおいて、大型ライブ収録案件の減少が見込まれることなどにより、当連結会計年度比で、売上高は同水準を確保するものの、減益を見込んでいる。

以上により、通期予想として、連結売上高は15,000,000千円(当連結会計年度比0.6%減)、連結営業利益は347,000千円(同41.2%減)、連結経常利益は370,000千円(同41.9%減)、連結親会社株主に帰属する当期純利益は231,000千円(同30.6%減)を見込むとしている。

オススメ