クレオフーガが総額2.6億円の第三者割当増資を実施、スペシャと業務提携に向けた協議も

ビジネス

音楽著作権プラットフォーム「Audiostock(オーディオストック)」を運営するクレオフーガは、スペースシャワーネットワーク、日本ベンチャーキャピタル、広島ベンチャーキャピタル、FFGベンチャービジネスパートナーズ、トマト銀行、港京共創科技投資を引受先とする第三者割当増資により総額2.6億円の資金調達を実施した。

また、同社とスペースシャワーネットワークの両社は、業務提携契約の締結に向けた協議を開始した。
 

Audiostock

Audiostockは音楽の使用ライセンスを売買できるサービス。クリエイターは自身で制作した音楽を登録して使用権を販売することができ、売上に応じた印税を受け取ることができる。顧客は購入手続きを行うだけで音楽の利用許諾を得ることができ、映像・ゲーム・アプリ等の商用コンテンツに音楽を組み込むことができる。

著作権及び著作隣接権を一括して利用許諾を得ることができるため、著作権管理団体等への申請も不要で、音楽利用に際して著作権処理に関わる手続きが簡単に行えることが特徴。動画広告などの動画コンテンツが爆発的に増えている昨今の背景もあり、順調に事業を拡大している。

この度の資金調達により、マーケティング活動及びプロダクト開発体制の強化に取り組む。また、コンテンツ面においてはレコーディングスタジオを同社オフィス内に開設し、楽器の生演奏を取り入れた高い品質の楽曲を制作できる環境を整備し、クリエイターへの支援体制の一環として充実させる。

さらに、機械学習・ブロックチェーン・AI作曲等の先端技術の研究会を同社内に創設し、将来的な新技術を活用した音楽コンテンツ制作や音楽著作権管理等の事業展開を見据えた研究を出資者各社と連携して開始する。

出資者からのコメント
株式会社スペースシャワーネットワーク
取締役 案納 俊昭 氏

多くの隠れた才能を持つ音楽クリエイターに活躍の場を提供し、またITを活用した音楽ビジネスの未来のカタチを、情熱と“音楽愛”をもって創造しようとしておられる若きスタートアップの西尾社長及びクレオフーガ社に、大いに期待しています。

日本ベンチャーキャピタル株式会社
キャピタリスト 劉 宇陽 氏

クレオフーガ社のサービスが日本の音楽業界のインフラになることを期待し、投資致しました。ブロックチェーン技術の活用にも大変期待し、グローバルでの展開も楽しみです。日本発の音楽者・作曲家の国際プレゼンスの向上に大きく寄与できる会社だと信じ、当社のビジネス拡大を支援していきたいと考えています。

株式会社広島ベンチャーキャピタル
シニア・アソシエイト 福田 寛治 氏

道中、色々と苦難(苦行?)もあった中、この成長段階で無事フォローオン(追加出資)が完了できたのは、感慨深いものがありVC冥利に尽きます。
テクノロジーに加えて地元愛に溢れたチームワークでレバレッジさせ、更なるスケールを期待しています。そして、岡山という地域ベンチャーのメリットを最大化し、音源ライセンスのプラットフォームを、クリエイターさんの未来を共に創りましょう!

株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
投資事業部長 長谷尾 勲 氏

コンテンツを制作する人が幸せになり、音源を欲しい人がライトに利用できるサービスだと確信しています。クリエイターは、世界中どこにいても、一度音楽から遠ざかったとしても、当社のサービスでオリジナルコンテンツを発信していけます。将来的に、コンテンツ制作者の権利を守る仕組みは、もっと発展していくと予想されます。それを少しでも早く構築するご支援をしたいと考えています。

株式会社トマト銀行
コンサルティング営業部 田口 博司 氏

一般のプロ・アマ問わないアーティスト、ミュージシャン、作曲家から幅広く音素材を集め、厳正な審査基準をクリアした音素材の使用権をロイヤリティフリー形式で顧客に販売する【Audiostock】は国内のみならず世界展開可能なプラットフォームになると期待しています。岡山発の素晴らしい事業に参加できることに感謝し、クレオフーガ社の創造する未来に「ワクワク」しています。

港京共創科技投資有限公司
Executive General Partner Joanna Cheung 氏

Creofuga’s products, including Audiostock, which offers the Japanese market with one of the largest royalty-free soundtracks selections, are products made and operated with integrity, excellent local know-how and market scalability. We are excited to be a part of the company, and in doing so, look forward to being a vital part of the Company’s future market expansion into other Asia and beyond.

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