サブスクリプションサービスの登場で音楽アプリ利用率大幅増—ビデオリサーチインタラクティブ発表

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音楽アプリの月間利用率 時系列推移(2014年6月度〜2015年6月度)【図表1】音楽アプリの月間利用率 時系列推移(2014年6月度〜2015年6月度)
*母数は、各月のアプリ利用者全体
*アプリのカテゴリ区分は、Google playストアの区分を使用

ビデオリサーチインタラクティブは、Androidスマートフォンユーザーのアプリ利用データを多面的に分析できるサービス「Cloudish by App Ape」の2015年6月度のアプリ利用ログデータを使用して、最近続々と新サービスが登場している定額制音楽ストリーミング配信サービスなどの、音楽アプリの利用状況についてまとめたものを発表した。

Androidスマートフォンユーザーにおける「音楽&オーディオ」カテゴリのアプリ(以下、音楽アプリ)の月間利用率をみると、昨年の6月から2015年5月までは、概ね30%台前半で推移していたが、2015年6月度では43.9%に伸長している。この数値は前月(2015年5月度)に対し8.7ポイント増(約1.25倍)であり、他のアプリカテゴリのトレンドと比較しても大幅な増加となった。

2015年6月度の利用率上位の音楽アプリタイトルを前月結果と比較すると、新たに定額制の音楽ストリーミング配信サービス「LINE MUSIC」と「AWA Music」が上位に進出しているのがわかる。「AWA Music」は5月27日、「LINE MUSIC」は6月11日にサービス開始しており、これらのアプリが短期間でユーザー数を増やしたことが、音楽アプリ全体の利用率上昇に起因しているものと推察される。

性・年代別で音楽アプリの利用率をみると、男女10代において前月から10ポイント以上スコアを伸ばし、過半数の約60%にまで至っているのが注目される。その他、男性20代についても、利用率は前月に対し12.1ポイント増加している点が目立っている。

2015年6月度の音楽アプリの利用時間帯を平日と土日でわけてみると、平日は朝7:00台と夕方17:00以降に利用率が急上昇していることがわかった。このことは、通勤・通学時および帰宅時間を基点としたタイミングでアプリ利用が活発になっていることを物語っている。休日に関しては、昼の11:00以降は断続的に利用率が高い傾向となっている。

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