DJ用ミキサー・ターンテーブル製造の「Vestax」が破産手続き開始

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DJ用ミキサー・ターンテーブル製造のベスタクスが、12月5日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は約9億円の見込みだが、変動している可能性があるという。

ベスタクスは、1977年11月に、椎野楽器設計事務所の商号で、ギターなどプロ用楽器の設計販売を目的として設立。87年に現商号に変更し、DJ向けのミキサーやターンテーブルなどの製造販売を主力に事業規模を拡大。「Vestax」のブランドを展開し、ミキサーやターンテーブルは海外での受賞歴もあるなど、クラブシーンを中心に国内外で高い知名度を獲得。2002年3月期には年売上高約25億1400万円を計上していた。

しかしその後は、景気減速に伴う消費の低迷から需要が減少していたほか、海外市場においても、中国製などの安価な製品が台頭するなど苦戦を強いられ売り上げが漸減。円高による輸出の不振に加え、東日本大震災以降の娯楽市場の停滞もあり、2012年3月期の年売上高は約10億5700万円にダウンしていた。近年、売上高は5億円を下回り、資金繰りの悪化から、8月末までに事業を停止していた。現在、ウェブサイトはアクセスができない状態になっている。

出典元 帝国データバンク:http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3988.html


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