【ライブレポート到着&写真20枚以上掲載】超特急オフィシャルファンクラブの発足10周年を記念した会員限定ファンミーティングを開催

テレビの音楽番組やバラエティにも多数出演し、5月にリリースした EP「Why don’t you 超特急」では、オリコン週間アルバムランキングで自身初の1 位を獲得。勢いの止まらない 9 人組ダンス&ボーカルグループの超特急が、9月9・10日にファンミーティング「10th anniversary 夢の青春8きっぷ」を、横浜 BUNTAI で全 3 公演にわたり開催した。
昨年8月にも現体制となって初のファンミーティングを同じ横浜 BUNTAI で行っている彼らだが、今年はオフィシャルファンクラブ「夢の青春8きっぷ」(略称“夢 8”)が発足 10 周年を迎えたことを記念して、よりファンクラブ会員への感謝を表す内容に。企画コーナーでは客席に下りたり、ファンである8 号車の協力を仰いだりと、グッとファンの間近に迫ってレアな素顔や知られざる一面を見せ、チーム対抗のやり取りの中ではメンバー同士の関係性や仲の良さも証明。ミニライブでは超特急の多彩な顔を凝縮したメニューで魅了して、ファンミーティングならではのアットホームな空気感でアニバーサリーを祝った。
昨年同様に、開演前には小笠原海(2 号車カイ)と船津稜雅(3 号車リョウガ)による「稜海」コンビがサプライズ登場して、客席からは歓喜の声が。単独でのトークライブやラジオでのレギュラー番組など、その話術を活かしてコンビとしても活躍している2 人だが、さらに今年は「僕たちを一番かわいがってくれてる先輩」として、ゲストに 5 号車のユーキを呼び込み、3 人で前説を担当した。ユルすぎるトークに場内がシーンとなる一幕があっても、まったく動じないのが「稜海」の魅力。最後は「楽しむ準備できてますか!」と気勢をあげながら、すべての公演でゲストを置き去りにして退場したのも彼ららしい。
そして銀河を渡るレ―ルを走っていく、まさにグループ名通りのオープニング映像に続いて超特急の9 人が登場すると、まず地上波冠番組「vs.超特急」のテーマソングでもある「メタルなかよし」でイベントを開幕。リーダー・リョウガの「1、2、3、4!」の雄叫びを皮切りに、ヘヴィメタルなサウンドで暴れ回るアグレッシブなパフォーマンスと、一列に並んで手を取り合い、世界平和を願うダンス&リリックで、トンチキな“いい歌”という超特急ならではの個性を炸裂させていく。また、リョウガが“君も友達”という曲中台詞を“君も夢 8”と歌い替えれば、客席からは“だよね!”の大コールが。8 号車との一体感も一気に高まって“独りぼっちなんかじゃないから”“僕らがついてる”という歌詞の説得力もグッと増し、ファンクラブ会員だけが集まるイベントとして最高のスタートを切った。
ここから、9 人が抽選で 3 チームに分かれて対抗する企画コーナーへ。会場全体を使って 8 号車の近くまでメンバーが出向いたり、8 号車に協力してもらったりと、客席大歓喜のバトルが各公演で 2 つずつ行われた。1 つ目の企画は公演替わりで、初日公演では「チームワークを見せつけろ!障害物競走」を実施。ピンポン球を乗せたお玉を持ち、平均台やスラロームなど、客席通路に設置された関門を突破してリレーするというもので、カイ、タクヤ、マサヒロのチームが終始トップを走った。
2日目昼公演の「8 号車の中を駆け抜けろ!ジャンケンワード」では、3 チームでジャンケン対決。勝ったチームが「グ」、「チ」「パ」から始まるワードが入っている3 つの「グー・チョキ・パー」ボックスから 1 枚引き、そこに書かれている文字数の歩数だけ進むことができるというルールだ。途中で「進む役」を交代しつつ、ステージからアリーナ客席の通路を一周してステージに戻ることを目指すのだが、ここで驚異的なジャンケンの強さを発揮したのが B チームのタクヤ。それにシューヤが続き、タカシも「パブリックビューイング」などの文字数の多いワードを引き当ててゴール目前に迫るも、最終ターンでは A チームのユーキが怒涛の連勝で阻んでタイムアップに。それでも B チームがリードを守り抜いて勝利した。
2日目夜公演の「指さし確認!遠距離ジェスチャー」は、アリーナ客席ド真ん中の通路に置かれたお立ち台からジェスチャーでお題を伝え、それをステージ上のメンバーが当てるというもの。「ステーキを食べるペンギン」「重量上げをするアンパンマン」など、一捻りされたお題にもかかわらず、どのチームも的確なジェスチャーで順調に正解を重ねていった。5 問ごとに出題者をチェンジする際には、ステージとアリーナ客席の間を、8 号車に手を振りながら猛ダッシュ! 結果、全チームが 12〜13 問正解の互角状態となった。
続いて全公演で行われたのが、昨年も行われた名物企画の「どんどん連結!借り物しりとり」。お題として出されたひらがな 1 文字から始まるアイテムを客席の8 号車から借り、そのアイテムの最後の文字から始まるアイテムを次のメンバーが借りて、制限時間内にできるだけ多くの言葉を連結させていくというものだ。中でもレアな連結にはボーナスポイントが加算されるため、「なんでこんなもの持ってるの?」とメンバーが驚くようなアイテムが続々登場。
初日にはドライバーやトング、、M!LK や SUPER★DRAGON といった後輩グループのグッズ、シューヤの写真集やタクヤの実弟であるNAOYA(ONE N’ONLY)のフォトブックまで飛び出した。2日目の昼公演では B チームが「左手→手→手」のしりとりで、なぜか手の模型を 3 つも連結させるミラクルも。夜公演では聴診器や、タクヤが出演したドラマのクリアファイルなどもポイントを稼いだ。客席に突撃して、ファンの間近を走り、直に会話を交わしながらアイテムを借りるという企画は、まさに 8 号車にとっては夢のような時間。今後のファンミーティングでも「借り物競争は毎年恒例になりそうですね」とタクヤが語り、「だから、みなさん珍しいものを持ってきてください!」と希望した。
2つのバトルのポイントを合計し、各公演とも優勝チームには商品としてサマージャンボ宝くじ 9000 円分が贈られた。最下位のチームには「全力一発ギャグ」の罰ゲームが課され、初日は「アップ、アップ、アップップ!」と体当たりでかますユーキを、同じチームのリョウガとハルが合いの手を入れて盛り上げる一幕も。2日目の昼公演では「けんけんぱ! けんけん、パソコン!」と瞬間的にカイが繰り出した突発ギャグが、その日の終演までメンバーにイジられまくり、カイを凹ませまくるというレアすぎる光景を見せてくれた。
ちなみに 2日目の昼夜公演では、昨年大好評だった「8 号車にさされ!決めゼリフチャレンジ」も 2 つ目の罰ゲームとして決行。「Steal a Kiss」の曲に合わせ、セリフのタイミングでオリジナルの決めゼリフをカメラ目線で言うというものだったが、最終公演では結局、全員がチャレンジさせられるハメになり、「なぁ、ちゅーしていい?」(タカシ)、「ずっと好き」(ハル)等、真面目にキメるメンバーあり、「酢豚一丁!」(タクヤ)とふざけるメンバーあり。最後は去年、メンバーと 8 号車の腹筋を崩壊させたマサヒロの低音ボイスによる「抱きしめたい!」が、今年も場をかっさらった。
ここで昨年8月に行われたファンミーティングのダイジェスト映像が流れてからは、ピンクをベースにした衣装に着替えてライブコーナーへ。公演ごとに曲を入れ替えながら、超特急の多彩すぎる引き出しを凝縮したメニューで楽しませた。まずは「MORA MORA」(初日、2日目昼公演)に「Steal a kiss」(2日目夜公演)と、現体制になってから発表されたナンバーで、危険な大人の色香を表現。久々のライブ披露で大歓声を呼んだ「MORA MORA」では、ジワジワと焚きつけていくようなテンポに煽情的な仕草や振りを乗せ、「Steal a Kiss」ではキスを求める挑発的なダンスに、罰ゲームからの流れで決め台詞をすべて「抱きしめたい」に差し替え。それでいて、セクシーな世界観を壊さずに魅せ切って、客席の8 号車を沸騰させた。
続いては初期曲「Secret Express」を投下。それぞれの名前を高速ラップでフィーチャーしたリリックも交え、息の合った緻密なフォーメーションで魅了する9 人に、客席からは凄まじい音量でコールが起きる。2日目の昼公演のみ代わりに「My Buddy」が披露され、キュートな笑顔やダンスに乗せて「夢 8!」「10 周年!」というファンミーティングならではのコールも贈られた。
最後は鉄板曲「超えてアバンチュール」を久々にフルでパフォーマンス。曲センターであるリョウガのポジションを、公演替わりで他のメンバーが務めるというスペシャルなアレンジが施され、普段は見せない全力の変顔やジャンプで客席中のペンライトを豪快に揺らしまくった。
「本当にリラックスした姿を見せられた」(リョウガ)、「8 号車と僕たちとでしかできないことだらけだった」(ハル)、「この2日間でみんなとの距離が、さらに縮まった気がする」(マサヒロ)と、メンバーも MC で評した今年のファンミーティング。特に企画パートに関しては、タクヤの「今回のイベントは終始グダグダだと思うんですけど」という初日MC が現実のものとなったが、それも「日々こうやって応援してくれてる8 号車の皆さんの支えがあるからこそ、こういうアットホームな環境を作れるんだなと思います」という彼の言葉通りだろう。さらに最終公演では「いろいろふざけてましたけど、想いは常に 8 号車に向けて、感謝の気持ちでいっぱいですので。ぜひ、受け取って帰ってください。大好きです」という嬉しい言葉も届けてくれた。
9月24日にはシングル「NINE LIVES」のリリースと、11月7日には今年6〜8月に行われたツアー「EVE」に密着したライブ&ドキュメンタリー映画『超特急 The Movie RE:VE』の全国公開も決定している超特急。11月29・30日のグランメッセ熊本を皮切りに、全国 6 都市 12 公演にのぼるアリーナツアー「REAL?」も開催と、まだまだ話題に事欠かない。そんな未来に向かって、シューヤは「まずは「NINE LIVES」ぶち上げるぞ!」と宣言し、ユーキは「これからも体調を壊さずに一緒に走って行きましょう!」と伝えてくれた。タカシは「NINE LIVES」の歌詞にちなみ「これからも超特急、リリースに向けて頑張っていきますので、皆さん一緒にね“爪研ゲ爪研ゲ”してもらえると嬉しいです」とリクエスト。虎視眈々と獲物を狙う猫のように、見定めた目標を掴み取るため、9 人は爪を研ぎ続けていく。
文:清水素子 写真:米山三郎
セットリスト
9月9日
M1. メタルなかよし
M2. MORA MORA
M3. Secret Express
M4. 超えてアバンチュール
9月10日1 部
M1. メタルなかよし
M2. MORA MORA
M3. My Buddy
M4. 超えてアバンチュール
9月10日2 部
M1. メタルなかよし
M2. Steal a Kiss
M3. Secret Express
M4. 超えてアバンチュール
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