プログレバンド「金属恵比須」が体制変更後初のライヴを開催

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現代ジャパニーズ・プログレ・シーンの牽引役と称されるバンド「金属恵比須」は、昨年2023年11月25日に“人事異動”という名の体制変更を行なった。まず、同日付で2017年以来ベースを担当してきた栗谷秀貴がバンドを脱退、新たに2000年生まれの若手ベーシスト・埜咲ロクロウが正式メンバーとして加入した。また、キーボード担当の宮嶋健一がやはり同日付で活動休止、2024年のバンド活動では必要に応じてそのつどゲスト鍵盤奏者を外部から迎える形に変更された。

こうして昨年末、2017年以来の体制が6年ぶりに変わった「金属恵比須」だが、新メンバー加入後の初ライヴ、金属恵比須ワンマン・ライヴ「猟奇爛漫FEST Vol .6」が2024年4月27日(土)に吉祥寺シルバーエレファントで開催される。

新加入のベーシスト・埜咲は2023年11月の横浜ランドマークホールのライヴに「代打」出演し、若々しいノリを全面的に出しつつも、歴史あるプログレを知り尽くしたかのような堂々たるプレイが会場の度肝を抜いたが、正式メンバーとなってからの初のライヴで、金属恵比須の名曲の数々をどのようにプレイするか、要注目だ。

そして今回のライヴ、キーボードには、特別ゲストとして塚田円が参加。塚田はレジェンド・プログレ・バンド「プロビデンス」でメジャー・デビュー、現在は自身のバンド「那由他計画」のリーダーとして活動し、近年は日本を代表するアヴァンギャルド界ドラマー・吉田達也とのプロジェクト「あかねさす」でも活躍している。プログレを知り尽くした塚田によるキーボードは金属恵比須にどのような影響をもたらすのか。

なお、ライヴのチケットは既に完売したが、ライブ配信のチケットは販売中であり、こちらは5月11日までアーカイブ視聴も可となっている。

また、2024年8月3日(土)には、ピアニストの大和田千弘をゲストに迎えたライヴ、金属恵比須ワンマン「邪神“大和田千弘”覚醒」を吉祥寺シルバーエレファントにて開催する。チケットは2024年4月20日(土)よりイープラスで販売中。

大和田千弘は、アバン・プログレッシヴ・ロックバンド「烏頭 (うず) 」を主宰するピアニスト。渋さ知らズや、ナスノミツルとのduo「NOU(ノウ)」でも活動中。様々な表現者と共演し、生命力ある生身の表現を追求している。


<金属恵比須 PROFILE>
1991年結成のプログレッシヴ・ロック・バンド。2024年で結成33周年。横溝正史など日本の文学作品や映画に影響を受け、おどろおどろしさや和の薫り漂う世界観を、プログレやハードロックのサウンドと融合させた楽曲が特徴。定評ある演奏力を武器に、五木ひろし、頭脳警察、聖飢魔II創始者ダミアン浜田陛下といったレジェンド達と、振り幅の広い共演を果たし、俳優の髙嶋政宏氏など著名人のファンも多い。2015年から元・人間椅子の後藤マスヒロがドラムで在籍。2022年には特撮音楽の巨匠・渡辺宙明氏作曲指導による楽曲や、50周年を迎えた人造人間キカイダー役・伴大介氏とのコラボ作を発表。代表作『ハリガネムシ』『武田家滅亡』。2023年10月発表の初のベストアルバム『邪神覚醒 〜プログレ・ベスト〜』は、前作『虚無回廊』に続き2作連続オリコンにランクイン。

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